6月下旬に京都市左京区の南禅寺に参拝した後、南禅寺境内に建つ天授庵を拝観しました。
天授庵には東庭と南庭の2つの庭園があり、どちらも秋の紅葉が美しく、とても人気があります。
でも、梅雨の時期に天授庵に訪れる人は少なく、心静かに庭園を鑑賞できるんですよね。
幾何学模様の石畳
天授庵の最寄り駅は、地下鉄蹴上駅です。
駅から北東に5分ほど歩き、南禅寺境内に入ると、南側に天授庵の入り口があります。
山門をくぐると左手に拝観受付があるので、ここで拝観料500円を納めます。
以前は400円だったのですが、値上げしたようです。
近年、京都は海外からの旅行者が増えている影響からか、多くの拝観寺院が値上げをしています。
受付を済ませ、小さな門をくぐって東庭へ向かいます。
緑色の葉をたくさんつけているのは、萩でしょうか。
東庭へ行く途中、北に目を向けると南禅寺の三門を横から眺めることができます。
この眺めは天授庵ならではですね。
東庭にやってきました。
東庭は、本堂の東側に配されていることから本堂前庭とも呼ばれています。
東庭を鑑賞するときは、本堂の縁側に腰掛けて、のんびりとできるのが良いですね。
東庭は、白砂が敷き詰められた枯山水庭園です。
正門から本堂へと続く石畳には、真四角の石が秩序整然と並んでいます。
石畳の周りのコケもきれいですね。
石畳の奥には、たくさんのカエデが植えられています。
このカエデが紅葉した時の姿が見事なのです。
紅葉のライトアップでは、行列ができるほど多くの観光客の方が訪れますよ。
みずみずしいコケ
私が本堂の縁側に腰掛けて東庭を鑑賞している時は、ほとんど無人に近い状態でした。
貸切といっても良いくらいです。
白砂の中央に島のように盛り上がるコケ。
コケは、雨が降るごとにみずみずしさを増していくようです。
庭に伸びた枝の青モミジもきれいですね。
徐々に葉の表面が日に焼けてきているようですが、美しい黄緑色です。
青モミジが日陰を作っているところに敷かれたコケは、とても生き生きとして見えます。
モコモコと盛り上がっているコケ。
表面を押すと水があふれてきそうなくらい潤っています。
静寂の中で東庭を眺めていると、別の拝観者の方がやってきました。
そろそろ場所を譲りましょう。
東庭の景色を十分に楽しんだので、次は南庭にスイレンを見に行きます。
なお、天授庵の詳細については以下のページを参考にしてみてください。