毎年6月15日は、京都市東山区の智積院(ちしゃくいん)で青葉まつりが行われます。
この日は、普段、拝観料が必要な名勝庭園と収蔵庫に保管されている障壁画を無料で鑑賞できます。
つまり、智積院に参拝するのが最もお得な日が、青葉まつり当日なのです。
ということで、6月15日に智積院にお参りし、庭園を見てきました。
サツキの青葉が目立つ利休好みの庭
智積院は、京阪電車の七条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
七条通の東端にある大きなお寺なので、迷うことはありません。
青葉まつりの日の智積院境内は、多くの参拝者で賑わいます。
最初に向かったのは収蔵庫です。
収蔵庫には、長谷川等伯が描いた障壁画を鑑賞できますよ。
桃山文化に興味がある方なら、一度は見ておきたい障壁画ではないでしょうか。
障壁画を鑑賞した後は、講堂と本坊の東側に設けられた名勝庭園へ。
智積院の名勝庭園は、利休好みの庭と伝えられており、中国の廬山を模して造営されたそうです。
本坊の入り口で靴を脱ぎ、中に入ります。
順路に従って進むと、庭園を正面に見ることができる縁側に着きました。
多くの参拝者の方が、縁側に座ってのんびりと庭園を眺めています。
そう、智積院の名勝庭園は、座って見る庭なのです。
だから、拝観時には縁側に座ってのんびりと眺めましょう。
庭園の中央には築山があり、斜面にはたくさんのサツキの刈込があります。
ツツジも植えられているので、どれがサツキかわかりにくいですね。
2015年は、サツキの見ごろ期間が短かったように思います。
普段なら、6月前半までは、たくさんの花を咲かせているのですが、今年はすでに見ごろすぎでした。
築山に配された石組も見事です。
石でできた橋も風流ですね。
もっと時間をかけてじっくりと利休好みの庭を眺めていたかったのですが、人が多かったので、10分程度で席を立つことに。
混雑している日に長居をするのは、他の拝観者の方の迷惑になりますしね。
本坊の中庭は、枯山水庭園となっています。
講堂の西側の庭は青葉が目立ちますね。
中庭とは対照的です。
カエデの木には、たくさんの青葉。
智積院境内には、たくさんのカエデが植えられているので、この時期は青モミジを楽しめますし、秋には美しい紅葉も観賞できます。
ただ、名勝庭園には、あまりカエデが植えられていません。
秋の紅葉の時期に庭園を鑑賞したことがないので、どのような紅葉を見れるのかわかりませんが、カエデの数から想像すると真っ赤なモミジで庭が埋め尽くされるということはないのかもしれません。
最後にもう一度名勝庭園のサツキを見ることに。
残っていた花は、ほんのわずかでした。
サツキの花はあまり見れませんでしたが、青葉がいっぱいの名勝庭園も梅雨らしい景色で風情がありましたよ。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。