京都市右京区の桜の名所は、嵯峨野や嵐山が有名です。
嵯峨野の北に位置する北嵯峨の辺りにも、桜の名所がいくつかあります。
春は観光客や旅行者で非常に賑わう嵐山ですが、北嵯峨までお花見に訪れる人はそれほど多くありません。
なので、人ごみが苦手な方は、北嵯峨に桜を見に行くと良いですね。
北嵯峨の辺りで訪れたい桜の名所は、大覚寺、大沢池(おおさわのいけ)、佐野桜畑、宇多野ユースホステルです。
大覚寺と大沢池
京都駅からJRに乗車し15分ほど揺られると、嵯峨嵐山駅に到着します。
この駅で降りる人の多くは、西の嵐山方面へと向かいますが、その人の流れは無視して北へ歩きましょう。
すると、15分ほどで大覚寺の前に到着します。
大覚寺の入り口付近には、たくさんの桜が植えられており、4月上旬に満開となります。
玄関から建物内に入り、宸殿(しんでん)までやってくると、南の白砂が敷き詰められた庭園に1本の紅枝垂れ桜があります。
唐門と共に眺める紅枝垂れ桜は、とても風情がありますよ。
五大堂まで進むと、境内の東に広がる大沢池の周囲の桜を一望できます。
この眺めも、春に大覚寺に参拝した時には見ておきたいですね。
また、大沢池を散歩することもできます。
池の周囲をのんびりと桜を眺めながら歩いていると、何とも贅沢な時間を過ごしているように感じます。
なお、大覚寺の拝観料は500円、大沢池の拝観料は300円です。
佐野桜畑
大覚寺から東に15分ほど歩き、広沢池(ひろさわのいけ)を少し過ぎたあたりに佐野桜畑があります。
ここは、有名な桜守の佐野藤右衛門さんの自宅です。
拝観料は必要ありませんが、個人の邸宅なので、騒々しくならないように静かに桜を観賞しましょう。
佐野桜畑で目立つのは枝垂れ桜ですが、その他にも珍しい品種の桜がたくさん植えられています。
おそらく、初めて佐野桜畑に訪れた人は、植えられているほとんどの桜を過去に見たことがないのでは。
早咲きの品種から遅咲きの品種までたくさんあるので、3月下旬から4月中旬までは、桜を楽しめますよ。
宇多野ユースホステル
佐野桜畑からさらに東に15分ほど歩くと、宇多野ユースホステルに到着します。
宇多野ユースホステルはその名の通り宿泊施設なのですが、4月上旬の桜の時期になると宿泊者以外の人にも敷地を開放し、桜を観賞させてくれます。
宇多野ユースホステルの敷地内の桜は非常に背が高いです。
まるでクスノキかと思うほどの大きさで、その堂々とした姿に圧倒されます。
また、駐車場付近にもたくさんのソメイヨシノが植えられているので、こちらも見ておきたいですね。
大覚寺、佐野桜畑、宇多野ユースホステルは、歩いて移動する時間がかかりますが、すべて廻るのに3時間程度あれば十分でしょう。
大覚寺と大沢池の拝観に1時間30分ほど、佐野桜畑と宇多野ユースホステルはそれぞれ30分ほどあれば見ることができます。
お食事できるお店は、大覚寺の近くにはありますが、その他の場所にはあまりありません。
なので、お弁当を持参しておいた方が良いでしょうね。
また、交通手段は、行きは京都駅からJRで嵯峨嵐山駅に行けます。帰りは宇多野ユースホステルから市バスに乗って京都駅に戻るのが良いでしょう。