京都市東山区の智積院に雪を見に行った後、お隣の妙法院にも立ち寄りました。
ここは、天台宗の三門跡寺院のひとつで、皇室とも縁がある格式の高いお寺です。
でも、拝観料が必要なわけではないので、気軽に境内に入ることができるんですよね。
建物の屋根に白い雪
妙法院の最寄駅は、京阪電車の七条駅です。
そこから東に7分ほど歩くと到着します。
少し急な石段を上って、その先に建つ門をくぐります。
どんよりとした雲。
境内はまさに冬といった感じの景色です。
大玄関の屋根には真っ白な雪が積もっていました。
解けずに残っていてくれましたね。
大玄関は、元和7年(1620年)に徳川秀忠の娘の東福門院和子(とうふくもんいんまさこ)が入内した時に京都御所に造営された殿舎の一部です。
こういったところに格式の高さが現れていますね。
大玄関の向かいには休憩所ができていました。
こちらも格式の高さがうかがえます。
本棚には、京都観光に役立つ書籍が多数並んでいました。
また次回訪れた時に参考にさせていただきましょう。
大玄関を南に進むと宸殿(しんでん)へと進む門があります。
その門の奥に南向きに宸殿が建っています。
大きな建物ですが、檜皮葺となっているので、とても落ち着きがあります。
中には、中世以降の天皇、皇后の位牌が安置されています。
宸殿の奥に進むと普賢堂(ふげんどう)が建っています。
屋根にはうっすらと雪が残っていました。
この普賢堂が、妙法院の本堂になります。
中央には本尊の普賢菩薩像が、後壇には元三大師、五大明王が奉られています。
普賢菩薩像は、健康長寿のご利益を授けてくれるとのこと。
お参りをしようと思ったのですが、賽銭箱が見当たりませんでしたので、軽くお辞儀をしておきましたよ。
普賢堂から眺めた宸殿。
正面の木にさえぎられて全景を見れないのが、ちょっと残念です。
それでも、屋根に積もった雪を見ることができたので、良しとしましょう。
こちらは、あと少しで解けてしまいそうな感じでしたよ。
宸殿の東には庭園があります。
柵がしてあるので中には入れません。
庭園にも、ところどころに雪が残っていますね。
宸殿と庭園を一通り眺め終ったので、来た道を戻ることに。
すると、正面に建っている勅使門の屋根の上に分厚そうな雪が積もっていました。
勅使門は江戸時代中期に桜町天皇から下賜されたと伝えられており、唐門とも呼ばれています。
檜皮葺の屋根の下半分だけに雪が積もっているというのが、なんとも味わい深い光景です。
しばらく立ち止まってこの景色を眺めた後、妙法院を後にしました。
なお、妙法院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。