1月上旬は、京都の多くの神社が、初詣や各種行事が行われるため混んでいます。
特に有名な神社になると、前に進まなくなるほど混雑していることがありますね。
こういった混雑が嫌いな方は、この時期に京都の神社にお参りしようと思わないでしょう。
でも、どこの神社も混雑しているというわけではなく、心静かに新年のお参りができるところもあります。
京都市山科区に建つ日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)もそんな神社のひとつですね。
身が引き締まる思いがする境内
地下鉄蹴上駅から南に3分ほど歩くと、日向大神宮の参道の入口に到着します。
ここから緩やかな坂道を5分ほど進むと境内の入口があります。
参道を歩いていても、参拝者の姿はありません。
車の音も徐々に小さくなっていき、やがて静寂の空間に入ります。
車の音がまったく聞こえなくなった辺りに境内に進む石段があります。
石段を上って境内へ。
やはり、参拝者が数人だけしかいなかったので、境内はほとんど物音がしません。
日向大神宮は、平安時代前期に清和天皇が天照大神を勧請(かんじょう)したのが始まりです。
境内には、内宮と外宮の2つの本殿が建っています。
まずは外宮にお参り。
外宮にお参りした後は、境内の北側に架かる橋を渡って内宮へ。
木々を背に建つ内宮は、境内の静寂と相まって、いかにも神さまが宿っている雰囲気を漂わせています。
内宮の前に立ち、お参りをしていると、身が引き締まる思いがしますね。
参拝後は、内宮から40メートルほど東に進み、天(あめ)の岩戸へ。
いつ見ても、怖い洞穴です。
中に入って閉じ込められたらどうしようと思ってしまいますが、実は、奥に出口があるので、片方が塞がっても出れるようになっています。
開運厄除の神さまということなので、天の岩戸くぐりをしておきましょう。
山の中腹に祀られている神さまたち
内宮へのお参りと天の岩戸くぐりをしたので、帰路につこうと思ったのですが、境内の東にそびえる山に上れるようになっているのに気づいたため、少しばかり探検することに。
上の写真は、内宮から南を向いて撮影したもので、左側に山があります。
細い山道を1分ほど進むと、「菅公御胞衣所」がありました。
菅公とは、菅原道真のことで、胞衣(えな)とは、へその緒のことです。
ここに道真のへその緒が埋められているということなのでしょうか。
同様のものは、京都市南区の吉祥院天満宮にもありますね
菅公御胞衣所の近くには、「仁光天皇皇女 成宮内親王 御胞衣所」もありました。
説明書等はなかったので、詳しいことはわかりません。
さらに山の奥に進んでいくと、神田大神が祀られていました。
近くには、狐の像が2体あります。
神田大神の近くには、同じような石がいくつも置かれています。
下の写真の左は天竜龍神、右は地龍龍神。
近くには、光吉大神も祀られています。
さらに奥に行くと、神光大神が祀られていました。
どうやら、ここで行き止まりのようです。
これらの大神が祀られている理由は、本で調べてみても解説がなかったので、よくわかりません。
山に祀られている神さまについては、よくわかりませんでしたが、心静かに新年のお参りができたので、なんだか心身が清められたような気がします。
良いお参りができました。
なお、日向大神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。