12月中旬。
京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に参拝しました。
男山の山上に鎮座する石清水八幡宮は、自然が豊かで、お参りをすると心身がリフレッシュした気分になりますね。
本殿わきで咲くサザンカ
石清水八幡宮に行くには、京阪電車の石清水八幡宮駅で下車し、ケーブルに乗車して男山の山上に向かうのが便利です。
自動車の場合は、山上駐車場に止めれば、ケーブルに乗る手間が省けますよ。
その山上駐車場の入り口にやって来ると、2025年12月1日から駐車場利用が有料になるとの案内が。

山上駐車場の入り口
最初の60分は無料で、以降は60分500円。
最大料金は駐車後24時間500円とも記されていますが、500円支払えば1日駐車できるということでしょうか。
なお、1月1日から3日までは、これまでと同じく山上の駐車場は利用できませんのでご注意を。
また、1月4日からの約2週間は特定日で、普通車は最大3,000円となります。
祈祷を受けた場合は3時間無料です。
駐車場に入ると10台ほどの車が停車していました。
隣接する神苑では、ベンチに座って休憩する参拝者の姿が見られましたが、全体的に人はまばら。
閑散としたものです。
神苑を東に歩き、参道に入ります。
参道わきには手水舎、奥には本殿へと続く南総門。
いずれも朱色の柱が、皇室との関係の深さを想像させ、雅な印象を与えています。

手水舎(左)と南総門(南総門)
手水鉢には、菊の花がたくさん浮かび花手水となっていました。
花に混ざって、きらきら光る金色や銀色の玉も浮かんでいますね。

花手水
とても堅そうな玉に見えますが、水に浮くのですから握るとへこむ弾力のある素材でできているのでしょう。
金や銀の輝きは、不思議と厳かな雰囲気を感じさせます。
南総門をくぐります。
正面には楼門、その先に本殿が建っています。

本殿
すでに正月の準備が進んでおり、楼門の手前の石段は板で覆われ、180度どの角度からでも賽銭箱の前に上がれるようになっていました。
もう少しすると、2本の大きな八幡御神矢が本殿前に建てられますよ。
それでは、本殿にお参り。
京都市の西南に位置し、都の裏鬼門を守る当宮は、厄除のご利益が有名です。
残り少なくなった2025年を大過なく送れるよう祈願しましょう。
本殿の東側に回ります。
昇殿口の近く植わっているサザンカが、手のひらサイズのピンク色の花をたくさん咲かせていました。

ピンク色のサザンカ
枝先まで花がつき、遠目から見ると木全体が淡いピンク色。
近くには、白色の花を咲かせたサザンカも。

白色のサザンカ
石清水八幡宮のサザンカは、1月でも咲いていますから初詣に訪れても見られますよ。
本殿の東北の角は、石垣が斜めに切り取られており、参拝者に何の目的でこのようになっているかと謎かけをしているよう。
これは、鬼門封じと呼ばれるもの。

鬼門封じ
近くの説明書によると、牛の角を持ち虎の毛皮を身にまとった鬼が来ると言われる丑寅(とうほく)の方角は鬼門とされ、それを封じるために本殿の石垣を斜めに切り取った作りとしているとのこと。
ちなみに鬼門封じは京都御所の猿ヶ辻でも見られます。
秋が残る展望台
本殿にお参りを済ませた後は、森林に包まれた参道を北へ。
緑の中、ひんやりとした空気が鼻を通ると、ぶるっと震え、気が引き締まります。
やって来たのは展望台。
桜やカエデの木から葉が落ち、地面は赤茶色のじゅうたんが敷かれたようになっています。
この日は晴れていたものの、展望台は日が入りにくく、午後2時なのに茜色。

展望台
まだ紅葉が見られ、秋の名残を感じます。
展望台から北に京都市街を眺めます。
昨日に雨が降ったため、空気が澄み、京都タワーまで見渡せましたよ。

京都タワー
でも、肉眼だと、爪楊枝の先くらいにしか見えませんけどね。
東寺の五重塔も見えて良さそうなものですが、建物に遮られ、どこにあるのかわかりません。
京都タワーの左の方なのですが、見えるのはコンクリートばかり。
五重塔を探すのは諦めます。
展望台では、所々に落ち葉で作られたハートもありました。

落ち葉で作ったハート
石清水八幡宮の秋も、そろそろ終わりが近づいています。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。