9月19日に京都市左京区の聞名寺に参拝した後、北隣に建つ妙伝寺にも参拝しました。
広々とした東山二条の交差点の南東角に建つ妙伝寺は、とても目立っているのですが、あまりお参りする人の姿を見ることがありません。
大きな建物がいくつかあり、中を覗いてみようかなと思いそうなものですが、旅行者や観光客の方が入っていくのを見かけませんね。
彼岸会で車が多い境内
妙伝寺には、東山駅から東大路通を北に約7分歩くと到着します。
立派な正門の左前には、「日蓮上人御分骨之道場」と刻まれた背の高い石柱が立ち、なんとなく威圧感を感じます。

正門
正門には、この日の午後2時から七面大明神月例祭が催される旨の案内が出ていました。
また、秋の彼岸会が午後1時から行われる案内も出ており、いつもより門前が華やいで見えます。
正門をくぐり境内に入ります。
まずは、正門のやや南東に位置する本堂にお参り。

本堂
写真に全体を収めるのが難しいほど大きな建物であります。
続いて境内北側の御真骨堂にお参り。

御真骨堂
妙伝寺は、日蓮宗のお寺で、信者が山梨の身延山まで参詣する不便を思い、文明9年(1477年)に日意上人が日蓮聖人の骨舎利を勧請(かんじょう)したのに始まりです。
御真骨堂があるのは、それが理由なんですね。
御真骨堂の前には、仏足石が置かれていますよ。

仏足石
写真だと足形が小さく見えますが、実際の人の足より大きいです。
お相撲さんの足より大きいかもしれませんね。
御真骨堂の南側に建つ鐘楼堂は、巨大なかまどかと思うような形をしています。

鐘楼堂
初めて見た人の中には、ここでたくさんのお坊さんのご飯を炊いているのかと勘違いしそうです。
鐘楼堂の中に入ると、天井から大きな釣鐘がぶら下がっています。

釣り鐘
釣鐘の縁が分厚く、足の甲に落ちてきたら粉砕骨折するぞと思うと、真下に歩を進める勇気が失せます。
鐘楼堂から出て、西向きに境内を眺めます。

境内
空に浮かぶ雲に厚みがなく、秋らしくなっていますね。
この日から気温も下がり、京都を散策しやすい気候になってきました。
境内の南側には、玉樹院、本光院、龍厳院、円立院、妙釋寺といった塔頭(たっちゅう)が並んでいます。

境内の南側
この日は、本光院で御朱印が頂けるようで、正門の案内板に8種類の御朱印が掲載されていました。
案内板には英語で紹介文が書かれていたので、海外から御朱印をいただきにお参りする人がいるようですね。
普段、人が少ないので意外です。
御朱印は1,000円とのこと。
境内の南側は、駐車場となっており、奥に進むと墓地があります。
墓地に進む途中には総受付があり、こちらでは、妙伝寺の御主題・御朱印をいただけます。
御主題は500円、見開きは1,000円です。

総受付付近
御主題とは何ぞやと思って調べてみると、國相寺さんの以下の記事に日蓮宗では御朱印を御主題ということが書かれていました。
南無妙法蓮華経の御題目を御主題帳にいただくようで、他の宗派や神社の御朱印もごちゃ混ぜにしている御朱印帳には、「妙法」とだけ記すお寺もあったり、御主題をいただけない場合もあるとか。
日蓮宗のお寺にお参りをして御主題をいただく場合、専用の御主題帳を持参するのが無難ですね。
本堂にお参りを済ませ、妙伝寺から出ることに。
正門を北に進むと、東山二条の交差点を見下ろすように日蓮聖人の像が立っています。

日蓮聖人
聖人も、この夏は日差しが熱かったことでしょう。
9月19日の妙伝寺は、彼岸会ということで、境内に車が何台も停まっていました。
私は午前中にお参りしたので人がほとんどいませんでしたが、午後は多くの参拝者が訪れたのではないでしょうか。
この後は、平安神宮に神苑を見に行きます。
なお、妙伝寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。