初秋の智積院にキキョウを見に行った・2025年

9月上旬に京都市東山区の養源院にサルスベリを見に行った後、東に約5分歩き、智積院(ちしゃくいん)に参拝しました。

智積院は、真言宗智山派の総本山で、東山七条に広大な敷地を有しています。

その境内には様々な植物が植えられており、夏から初秋にかけてはキキョウが花を咲かせます。

今回の参拝は、キキョウを見ることが目的であります。

終わりが近いキキョウ

智積院には、京阪電車の七条駅から東に約8分歩くと到着します。

市バスだと、「東山七条」で下車してすぐです。

智積院に入り、参道に進みます。

キキョウは、参道の両脇に植えられていますよ。

参道

参道

参道の中央を歩いていると、少し前に垂れたキキョウが参拝者に敬礼するように出迎えてくれます。

青色のキキョウがたくさん咲いていますね。

青色のキキョウ

青色のキキョウ

キキョウの後ろに設置された少し焦げたような色の竹垣が侘び寂びを感じさせます。

智積院のキキョウは、白色の花を咲かせるものもありますよ。

青色の花と白色の花が、同じくらい咲いていて均整が取れていますね。

青色と白色のキキョウ

青色と白色のキキョウ

参道全体では青色の花が優勢ではありますが、部分的に青色と白色のキキョウが混ぜ合わされています。

キキョウの花は、まだきれいに咲いていましたが、つぼみは残っていないように見えますし、しおれて茶色になった花も目立ち始めていました。

見下ろすキキョウ

見下ろすキキョウ

この様子だと、9月20日頃でキキョウの見ごろが終わるのではないでしょうか。

キキョウは、秋の七草に数えられていますが、京都では夏に全盛期を迎えるところが多く、涼しくなってきた頃には終わります。

京都では、キキョウは夏の花の印象が強いですね。

境内の風景

参道を東に歩いていきます。

キキョウは、参道の入り口付近にだけ植えられており、途中からなくなります。

以前は、参道沿いをずっとキキョウが植えられていたのですが、いつの間にか入り口周辺だけにしか植えられなくなりました。

参道の先に建つ大きな建物は、大日さまを祀る金堂です。

金堂

金堂

参道わきのカエデ越しに見る金堂は智積院の定番の景色ですね。

カエデは、上の方が少しオレンジ色になっていますが、紅葉にはまだまだ早いです。

例年、11月中旬からが紅葉の見ごろですよ。

参道から南側の柴燈護摩道場(さいとうごまどうじょう)に入ります。

広々として開放感のある場所ですが、この日はどんよりとした曇り空だったためか、いつもより狭く感じられます。

柴燈護摩道場

柴燈護摩道場

6月15日の青葉まつりでは、ここで護摩が焚かれますよ。

金堂の南側に建つ明王殿。

明王殿

明王殿

今回は、明王殿に祀られているお不動さまにお参りをしましょう。

中に入ることもできますが、今回は外からお不動さまを拝むことに。

明王殿から眺める金堂は、実に大きく見えますね。

明王殿から見る金堂

明王殿から見る金堂

そして、境内にはほとんど人がいません。

智積院は、庭園や宝物館もあり、見るものがいっぱいなのですが、旅行や観光で訪れる人は少なめです。

当院には何度も訪れていますが、海外からお越しの方を見ることは少なく、まだ外国の観光ガイドに掲載されていないのかもしれません。

オーバーツーリズムが問題になっている京都で、これだけ落ち着いてお参りできる大寺院は珍しいですね。

柴燈護摩道場の西側に建つ鐘楼には、智専之鐘と呼ばれる梵鐘が吊るされています。

智専之鐘

智専之鐘

鐘楼の周囲は、カエデが多く植えられており、春から夏にかけては緑色、晩秋には赤色の景色を楽しめますよ。

鐘楼の足元には、コケも敷かれており、今の時期は、上も下も緑色です。

コケ

コケ

今年の夏は、雨が少なかったですが、コケはみずみずしさを保っていました。

水やりをして、しっかり手入れしているんでしょうね。

そろそろ智積院から出ましょう。

9月の智積院は、人が少なく落ち着いてお参りできました。

また、11月に紅葉を見に来たいですね。

なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊