冬に参拝した豊国神社と方広寺・2025年

2月上旬。

京都市東山区の豊国神社(とよくにじんじゃ)に参拝しました。

豊国神社は、その名から想像できるように豊臣秀吉を祀っている神社です。

出世開運のご利益を授けてくれることから組織で働く人たちに人気がありそうですが、近年は、海外からお越しの方の姿も見られるようになっています。

唐門前の巳昇

豊国神社には、京阪電車の七条駅から北東に約6分歩くと到着します。

市バスだと「博物館三十三間堂前」から北に徒歩約3分ですね。

だだっ広い正面通にやってきました。

目の前には豊国神社の鳥居、頭上には数日前に雪が降ったとは思えない青い空。

鳥居

鳥居

とは言え、最高気温は10度未満と、まだまだ冬が続く京都です。

鳥居をくぐって境内に入ります。

石畳の参道が東の唐門に向かって敷かれています。

参道

参道

手水舎に置かれたひょうたんの先からちょろちょろと水が流れていますね。

瓢箪

瓢箪

ひょうたんというのが、豊臣秀吉らしいです。

灯籠にも、豊臣家の桐の紋が描かれていますよ。

桐の紋

桐の紋

今まで何度も豊国神社を訪れているのにこの桐の紋には気づきませんでした。

参道わきに座る豊臣秀吉。

豊臣秀吉

豊臣秀吉

国宝に指定されている唐門の金色の装飾が、秀吉の像とよく似あっていますね。

唐門の前から拝殿を眺めます。

拝殿

拝殿

普段は唐門より先には入れないので、唐門から拝殿の奥に建つ本殿に向かってお参りをします。

豊臣秀吉のように出世できるようにお願いしておきましょう。

唐門の前には、銀色の弦のようなものが3本ありました。

これは、京都美術工芸大学の学生さんがデザインし、株式会社小林製作所が製作した「巳昇」という作品です。

巳昇

巳昇

近くの説明書による、巳昇は父、母、子の蛇が家族で寄り添いながら天に昇る様を表現したとのこと。

「巳」は胎児の形を表した象形文字で「子孫繁栄」「未来・将来がある」という意味があり、また、巳のモチーフである蛇は、脱皮を繰り返し成長する生態から「再生と変化」「成長」を象徴する縁起の良い生き物で、古くから信仰の対象とされてきたそうです。

このような特徴から、巳昇には飛躍の年になる事を願う気持ちが込められているのだとか。

巳昇を拝んでおいたので、きっと今年は飛躍の年になることでしょう。

京都美術工芸大学は、毎年、豊国神社に奉納されるその年の干支の作品をデザインしていますね。

方広寺

豊国神社に参拝した後は、北隣の方広寺へ。

方広寺も、豊臣秀吉ゆかりのお寺で、かつては大仏がありました。

まずは、本堂にお参りをしましょう。

本堂

本堂

本堂の前にある大きな鐘楼。

手水舎(左)と鐘楼(右)

手水舎(左)と鐘楼(右)

鐘楼に吊るされている梵鐘には、大坂冬の陣の原因となった「国家安康」と「君臣豊楽」の銘が刻まれており、その部分が白色で囲まれていますよ。

梵鐘

梵鐘

この日は、鐘楼に上がって梵鐘を眺めている人が数人いました。

歴史的大事件の原因となった梵鐘ですから、方広寺に参拝した際は、忘れずに見ておきたいですね。

豊国神社も方広寺も、この時期にしては人がやや多かったです。

ただ、海外からお越しの方は見かけませんでした。

冬に海外から京都まで旅行にやってくる人は少ないですからね。

この後は、養源院に参拝します。

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