元日に六道珍皇寺に新年の参拝・2025年

元日に京都市東山区の若宮八幡宮社に参拝した後、北に約7分歩き、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)にも新年のお参りに行ってきました。

六道珍皇寺は、この世とあの世の境目とされる六道の辻に建っており、お盆には、先祖の霊を迎えるために大勢の参拝者が訪れます。

お盆以外の時期は、閑散としており、落ち着いてお参りできます。

元日も参拝者は少なめでしょうか。

元日に撞く迎鐘

六道珍皇寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に約10分歩くと到着します。

途中、六波羅蜜寺にもお参りをしようと思ったのですが、門の前には長蛇の列ができていたので断念しました。

六波羅蜜寺

六波羅蜜寺

2025年は巳年。

ヘビは弁財天の神使とされているため、六波羅蜜寺の弁財天に元日からお参りをしようと訪れた人たちのようです。

私もそのつもりで、六波羅蜜寺にお参りする予定だったのですが、まさかこんなに人が多いとは思いませんでした。

六波羅蜜寺の北側のお堂には、銭洗弁財天も祀られていますから、新年の早い時期にお参りしておくと、今年1年間、お金が貯まりそうですね。

また、正月三箇日には、皇服茶も振る舞われていますよ。

六波羅蜜寺を通り過ぎ、松原通の坂道を東に登り、六道珍皇寺の入り口にやって来ました。

入り口

入り口

赤門をくぐって境内へ。

境内

境内

六波羅蜜寺とは対照的に六道珍皇寺は、人がほとんどいませんでした。

それでも、元日とあってか、普段よりは参拝者の姿がありました。

参道の東側には、小野篁(おののたかむら)を祀る篁堂が建っています。

篁堂

篁堂

中には、小野篁の像と閻魔大王の像が祀られていますよ。

平安時代、小野篁は、夜になるとあの世へ閻魔大王に会いに行っていたと伝えられています。

普段は、戸が閉まっていますが、小窓から中を見ることができます。

元日から、閻魔大王の怖い顔を拝んでおきました。

境内の北側に建つ本堂へ。

本堂

本堂

本堂にもしっかりお参りをしておきましょう。

六道珍皇寺の創建には、平安遷都(794年)以前に鳥部氏が創建した説、弘法大師空海の師の慶俊(きょうしゅん)が創建した説、承和3年(836年)に王城鎮護のため僧の淡海(たんかい)が創建した説があります。

現在は、臨済宗建仁寺派のお寺となっています。

本堂の庭には、小野篁が閻魔大王のもとに行くために利用していたと伝わる冥土通いの井戸があります。

冥土通いの井戸

冥土通いの井戸

普段は、井戸に近づくことができませんが、戸の隙間から遠目に見ることはできますよ。

境内の西側に祀られている大石地蔵尊も拝んでおきましょう。

大石地蔵尊

大石地蔵尊

周囲の小さなお地蔵さまにも、新年のあいさつをしておきましょう。

篁堂の北側にある迎鐘。

迎鐘

迎鐘

お盆は、混雑していて撞くまでに時間がかかりますが、元日は人が少ないので、気軽に撞くことができます。

お賽銭を入れ、綱を引っ張ります。

ゴーンと鐘の音が、元日の空に向かって飛んでいくようでした。

鐘の音を聴くと、清々しい気分になりますね。

境内では、ツワブキが黄色い花を咲かせていました。

ツワブキ

ツワブキ

サザンカも、赤色の花を一つだけ咲かせています。

サザンカ

サザンカ

サザンカは、つぼみがたくさんあったので、これから華やかになりそうです。

そろそろ六道珍皇寺から出ましょう。

元日から迎鐘の音を聴くことができたので、良い1年になることでしょう。

六道珍皇寺では、1月11日、12日、13日、16日に初ゑんま詣が行われ、特別拝観が実施されますから、この時に新年のお参りに行くのも良いですね。

境内は無料ですが、特別拝観の拝観料は800円です。

この後は、建仁寺に参拝します。

なお、六道珍皇寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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