10月初旬に蹴上インクラインを歩いた後、南禅寺に参拝しました。
南禅寺は、春の桜と秋の紅葉が美しいことから、この時期に訪れると大混雑しますが、それ以外の季節だと比較的人が少なめです。
そろそろ観光に適した気候になってきていますが、まだ紅葉には早く、南禅寺もそれほど人が多くないでしょう。
緑がきれいな境内
南禅寺には、地下鉄の蹴上駅から北東に約5分歩くと到着します。
旅館や豆腐屋さんが並ぶ参道を東に歩き、中門に向かいます。
参道沿いにあるお店を見ながら歩くのも、なかなか楽しいですね。
中門の前にやって来ました。

中門
中門には、大本山南禅寺と記されており、威厳を感じます。
中門をくぐって左に曲がり、少し歩いて右を見ると大きな三門が建っているのが見えます。

三門
南禅寺の建物はどれも大きいのですが、特に三門が豪壮であります。
三門前には、カエデが多く植わっており、緑がきれいでした。
まだ紅葉には1ヶ月以上早いですね。
三門付近の景色。

三門付近の景色
空は秋らしくなってきていますが、この日の気温は30度を超えており、まだまだ夏のようです。
三門の裏側は、広い範囲でコケが生えています。

苔
猛暑の影響か、コケは緑色の部分が少なく、茶色の部分が目立っていました。
カエデも、よく見ると、上の方が赤くなっていますね。

カエデ
赤くなっている葉は少しだけで、全体的にはまだ緑がきれいでしたよ。
三門裏の参道を進み法堂(はっとう)の前にやって来ました。

法堂
それでは、法堂にお参りをしましょう。
南禅寺は、正式には瑞龍山泰平興国南禅禅寺(ずいりゅうざんたいへいこうこくなんぜんぜんじ)という長い名を持っています。
文永元年(1264年)に亀山天皇が離宮禅林寺殿を造営しましたが、園城寺(おんじょうじ)の別院最勝光院に住んでいた者の死霊が出たため、東福寺三世の無関普門(むかんふもん)を招くと死霊が退散しました。
それにより亀山天皇は無関普門に帰依し、離宮を禅刹に改めたことが南禅寺の始まりとされています。
法堂の南側の参道沿いを流れる小川。

カエデとコケ
小川沿いにもコケが生えており、そして、カエデも植えられています。
初夏の新緑の季節は、特に緑が美しいですよ。
小川の南側には、水路閣が建っています。

三門
寺院の境内に突如現れる水路閣も観光客や旅行者の方に人気がありますね。
境内では、まだサルスベリが咲いていました。

サルスベリ
今年の京都の夏は長いですね。
でも、足元を見るとヒガンバナが咲いており、ようやく京都にも秋が訪れたようです。

彼岸花
これから11月末まで、京都は散策に適した気候になります。
人も多く訪れますが、京都観光には良い季節です。
ぜひ、紅葉の季節には南禅寺にも足を運んでください。
この後は、最勝院に参拝します。
なお、南禅寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。