8月上旬に京都市上京区の京都御苑にサルスベリを見に行った際、宗像神社(むなかたじんじゃ)に参拝しました。
宗像神社は、京都御苑内にあり、時々、観光で訪れた方が参拝しているのを見かけます。
普段から人は少なく、観光客で賑わう京都御苑にありながら静かにお参りできる神社であります。
薄暗くなってきた境内
宗像神社には、地下鉄の丸太町駅から京都御苑に入り、北東に5分も歩けば到着します。
宗像神社の石造りの鳥居の前にやって来ました。
京都御苑内は、木々が多いため、宗像神社の境内は森林の中にあるように見えます。
鳥居をくぐった右手には、花山稲荷大明神が祀られています。
藤原北家花山院家の邸宅に祀られており、花山さんと呼ばれ、火防せの神さまとして篤く信仰されてきたそうです。
花山稲荷大明神の向かい側には、京都観光神社もあります。
昭和43年(1968年)に創建された比較的新しい神社です。
恵まれた観光京都に感謝の念を表すため観光関係業者が猿田彦大神を守護神として創建しました。
現在、国内外から多くの旅行者が京都に観光で訪れていますが、これも京都観光神社の御神徳かもしれませんね。
誰もいない境内は、手水鉢に流れ落ちる水の音だけが聞こえます。
豊栄(とよさか)の庭と呼ばれる小さな庭園。
造営されたのは、平成28年(2016年)です。
こちらは、樹齢600年を超えるオオクスノキの樹皮です。
この樹皮にも、神さまが宿っていると考えられているそうです。
しっかり拝んでおきましょう。
境内の奥に建つ本殿。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
祭神は、多紀理比売命(たぎりひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市岐嶋比売命(いちきしまひめのみこと)の宗像大神です。
宗像大神は宗像三女神とも呼ばれ、別の名を道主貴(みちぬしのむち)ともいいます。
全ての道を司り、伊勢神宮とともに日本人として行う道をはじめ、交通、文化、産業の道の安全繁栄の守護神とされています。
本殿の隣には、左から琴平神社、繁栄稲荷神社、少将井神社が建っています。
琴平神社は、旅行安全、海産に関係ある魚店、料理店、旅館の守り神として崇敬されています。
繁栄稲荷神社は、その名から想像できるように子孫繁栄、事業発展を願う信仰があります。
そして、少将井神社は、八坂神社の御旅所があった地に祀られていた神社で、祇園祭の後祭が行われる7月24日には八坂神社から幣帛(へいはく)を共進されます。
境内を見渡します。
夕暮れ時とあって、社殿や木々が大きな影を作っていました。
再び鳥居の近くに戻って来ました。
鳥居付近にはご神木のオオクスノキが植わっています。
先ほど見た樹皮は、このオオクスノキのものでしょうか。
そろそろ宗像神社から出ることに。
京都御苑に観光で訪れた際は、宗像神社にもお参りをしてはいかがでしょうか。
この後は、護王神社に参拝します。
なお、宗像神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。