8月末に京都市中京区の本能寺に参拝した後、寺町通を北に約10分歩き、行願寺を訪れました。
行願寺は、地元の方に親しまれているお寺で、観光で訪れる人は比較的少ない印象があります。
都七福神めぐりの寿老人を祀っていることから、御朱印を授かりに参拝する人の姿はたまに見かけますが、境内が混雑することはほとんどありません。
夏が終わろうとしている境内
行願寺には、京阪電車の神宮丸太町駅から南西に約10分歩くと到着します。
地下鉄だと丸太町駅から東に徒歩約10分です。
行願寺の山門の前にやって来ました。
山門をくぐって境内に入ると、石畳の参道の奥に本堂が建っています。
夏は、参道沿いにハスが植わったプランターが多く並べられているのですが、すでにハスは終わりを迎えプランターは端の方に寄せられていました。
夏が終わろうとしているのを感じます。
参道わきでは、マリーゴールドが黄色い花を咲かせていますね。
マリーゴールドも、夏によく見る花ですが、こちらはハスよりも花期が長く春から秋まで咲いています。
灯籠の下では、オレンジ色のマリーゴールドも見られましたよ。
それでは、本堂に上がってお参りをしましょう。
行願寺は、寛弘元年(1004年)に行円上人が一条小川あたりに創建したのが始まりです。
行円上人は、ある時、鹿を射止め、その胎内から子鹿が生まれるのを見て、殺生を恥じ仏門に入りました。
以来、行円上人は、いつも鹿の皮を衣としてまとい念仏を唱えたことから、皮聖(かわのひじり)と呼ばれ、行願寺も革堂(こうどう)の愛称で親しまれるようになりました。
本堂の前では、萩が小さな紫色の花を咲かせていました。
京都はまだまだ暑い日が続いていますが、萩の花を見ると、秋が近づいているなと感じますね。
本堂の左前に建つ愛染堂には愛染明王が祀られています。
そして、愛染堂の隣には、都七福神めぐりの寿老人を祀る寿老人堂も建っています。
寿老人堂にも、お参りをしておきましょう。
寿老人堂の隣に勢ぞろいする七福神。
縁起が良くなりそうな光景であります。
境内の北側に建つ庫裡(くり)の前には、フジバカマが植わったプランターが並べられていました。
行願寺は、毎年10月に寺町二条界隈で行われる藤袴祭の会場となっています。
今年も、10月に多くのフジバカマが見られそうですね。
珍しい原種のフジバカマなので、ぜひ、10月には行願寺に参拝してください。
そろそろ行願寺から出ましょう。
境内は、ハスとともに夏の終わりを感じられましたよ。
この後は、下御霊神社にサルスベリを見に行きます。
なお、行願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。