吉田山で見る五山送り火・2023年

毎年8月16日は、盂蘭盆(うらぼん)に迎えられたお精霊さん(おしょらいさん)をあの世へ送る五山送り火が行われます。

今年は、台風の影響で、15日の護摩木の受付は中止されたものの、16日には予定どおり五山送り火が行われました。

そして、私は、京都市左京区の吉田山に五山送り火を見に行ってきました。

如意ヶ岳に浮かび上がる大文字

吉田山には、市バス停「京大正門前」から東に約5分歩くと到着します。

吉田山の西のふもとには、吉田神社の大きな朱色の鳥居があり、ここをくぐって山の頂上に向かいます。

そして、山の頂上まで行くと、吉田神社の末社である竹中稲荷社の鳥居が現れるので、それをくぐって参道を北に歩き、本殿へと向かえば、東の方角に大文字山とも呼ばれる如意ヶ岳を望めます。

バス停から竹中稲荷社までは、徒歩約15分です。

私は、吉田山の東側にある宗忠神社の石段を上って山頂に向かいました。

山頂に到着したのは、午後8時前。

竹中稲荷社の境内には、100人くらいいたと思いますが、ぎゅうぎゅう詰めではなく、人との間隔が適度にありました。

午後8時となり、如意ヶ岳にぽつんと一つの光が灯りました。

写真に撮っても、ただの点にしか見えません。

光は、すぐに2つになり、さらに星形に点が増えていきます。

如意ヶ岳の光

如意ヶ岳の光

数分後には、「大」の文字がわかるほど、多くの点が見え始めます。

点状に大の文字が光る

点状に大の文字が光る

吉田山の山頂は、如意ヶ岳と距離が近く、大文字がよく見えます。

炎が強くなり、大の形がはっきりと見えるようになってきました。

大の炎が強くなる

大の炎が強くなる

全ての炎が一直線につながりそうなほど、勢いが増してきました。

中心の炎が大きい

中心の炎が大きい

如意ヶ岳全体を撮影すると、もう大文字がほとんどできあがっています。

如意ヶ岳と大文字

如意ヶ岳と大文字

そして、点火から10分も経たずにきれいな大文字が完成しました。

大文字の完成

大文字の完成

いつ見ても、見事な大文字であります。

大文字が完成したところで、吉田山を降ります。

ついでに夜の竹中稲荷社の社殿も撮影しておきましょう。

夜の竹中稲荷

夜の竹中稲荷

暗くてよくわかりませんね。

真如堂で見る左大文字と鳥居形

吉田山を東から降りて、次に向かったのは、真如堂(しんにょどう)です。

山のふもとから一直線に3分も歩けば、真如堂の赤門の前に到着します。

赤門をくぐり、真っ暗な参道を境内南側の墓地に向かって歩きます。

夜の真如堂は、懐中電灯がないと歩くのが厳しいです。

真如堂では、毎年8月16日の夜に精霊送り灯ろう供養会が行われ、境内に大の字型に献灯が並べられるのですが、今年は台風の影響により中止となりました。

さて、墓地に到着すると、西の方角に大北山の左大文字が見えました。

左大文字

左大文字

時刻は午後8時20分頃で、左大文字はすでに完成していました。

「六」の字のように見えますが、「大」です。

左大文字から左に目を移すと、曼荼羅山の鳥居形も見えます。

鳥居形

鳥居形

鳥居形までは、距離がありすぎるため、写真がぶれてしまいました。

でも、久しぶりに鳥居形を見られたので、感無量であります。

真如堂からは、如意ヶ岳の大文字も見えますが、すでに炎の勢いが弱まり、終わりに近づいていました。

ということで、真如堂の境内から出ることに。

夜の真如堂

夜の真如堂

2023年も、五山送り火は無事行われました。

吉田山からは、如意ヶ岳の大文字しか見ることができませんが、それほど混雑しないので、じっくりと鑑賞できます。

如意ヶ岳の大文字だけを見るなら、吉田山は絶好の鑑賞場所ですね。

来年も五山送り火を見られることを祈って、1年間過ごしましょう。

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