2月3日に八坂神社で舞妓さんの奉納舞踊を見た後、北に約15分歩き平安神宮を訪れました。
平安神宮では、毎年2月3日に節分祭が行われます。
平安神宮の節分祭では、正午から様々な行事があり、午後2時からは大儺之儀(だいなのぎ)が斎行されます。
方相氏が鬼やろーと叫ぶ
平安神宮には、地下鉄の東山駅から北東に10分も歩けば到着します。
八坂神社を午後1時30分ころに出て、平安神宮に到着したのは、午後2時前。
境内は、すでに大儺之儀の準備が完了していました。
午後2時となり、大儺之儀が始まりました。
境内の左右から、大儺之儀に参加する方々が斎場に入って来ます。
大儺之儀は、平安時代に宮中で行われていた節分の行事で、平安神宮では、その当時の作法に則って儀式が行われます。
したがって、平安神宮で大儺之儀を見るのは、かつて宮中で実施されていたものを見るのと同じと言えます。
斎場の中央に神饌が用意された後、左から陰陽師が足を高く上げながら歩いてきます。
そして、神饌の前に立ちます。
陰陽師は、さらに膝を地につけ、何やら唱えていましたが、私がいる場所では全く聞こえません。
陰陽師が神饌の前でお祈りをしていると、右手から方相氏(ほうそうし)と子供たちが現れました。
方相氏と子供たちは、境内の中央に整列します。
次に上卿(しょうけい)が斎場の中央に進み、矢を北東と北西に向かって射ます。
弓を離れた矢は、観覧者の頭上を越え、境内に落下。
その次に緋色の服を着た殿上人が中央に進み、桃の杖を「ゴー」と掛け声をかけながら撃ちます。
途中、方相氏が、鉾と楯を叩き、「鬼やろー」と3度大きな声で叫びます。
そして、子供たちを連れて、グルグルと斎場を回り始めます。
斎場を回る方相氏は、その間も、鉾と楯を叩き「鬼やろー」と叫び続けます。
やがて、方相氏と子供たちは、斎場から応天門に向かって歩き始めます。
応天門の下に整列する方相氏たち。
再び上卿が南に向かって矢を放ちます。
そして、殿上人もまた、「ゴー」と叫びながら桃の杖を撃ちます。
最後に方相氏が、鉾と楯を叩きながら、「鬼やろー」と3度叫び大儺之儀は終了しました。
これで、邪鬼は祓われ、穢れのない体になりました。
平安神宮の大儺之儀については、動画も撮影しましたので、ご覧になってください。
この後、午後3時から鬼たちが逆襲してくる鬼の舞があり、そして、豆まきが行われます。
私は、大儺之儀が終わったところで平安神宮を後にしました。
この後は、仲源寺に節分会を見に行きます。
なお、平安神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。