元日に京都市東山区の新日吉神宮に参拝した後、北西に約10分歩き、若宮八幡宮を訪れました。
若宮八幡宮は、人通りが多い五条坂沿いにあるのですが、参拝する人はほとんどいません。
おそらく、元日も空いているだろうなと思い、新春のお参りに行くことにしました。
元日でも参拝者がいない境内
若宮八幡宮には、京阪電車の清水五条駅から五条通を東に5分ほど歩くと到着します。
五条通には、人がたくさんいたのですが、若宮八幡宮に入っていこうとする人は全くいません。
入り口付近には、五条坂が清水焼発祥の地であることを示す石碑が立っています。
石造りの鳥居をくぐって参道を北に進んでいきます。
参道わきには、多くの自動車が停車していますが、これらは参拝者のものではなく駐車場として借りている方の自動車のようであります。
参道の中ほどまで来ると、朱色の鳥居が立っています。
そして、朱色の鳥居の奥の石段上に本殿があるのでお参りをしましょう。
若宮八幡宮は、天喜元年(1053年)に後冷泉天皇(ごれいぜいてんのう)の勅願により、源頼義が創建したのが始まりと伝えられています。
当初は、現在の西本願寺の北東にありましたが、慶長10年(1605年)に当地に移転しています。
祭神は、八幡神の主神である応神天皇とその父母の仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)および神功皇后(じんぐうこうごう)です。
また、昭和24年(1949年)に陶祖神の椎根津彦命(しいねつひこのみこと)を合祀したことから、陶器神社としても知られています。
正月らしく、本殿には、お供えがたくさんありました。
本殿の前に置かれているのは、蓬莱石(ほうらいせき)です。
足利尊氏が、病気になった際、若宮八幡宮に祈願して治ったことから、それを祝して珍宝七種を奉納しました。
蓬莱石はその一つです。
本殿の前には、ハート形の石も置かれていますよ。
ハート形の石の後ろには、ご神木の梛木(なぎ)が植えられているのですが、2本の木が1本につながっています。
そのため、縁結び家内安全の御神木として信仰されています。
石段を下ります。
そして、境内の西側へ。
小さな社殿の中に鍾馗(しょうき)が祀られています。
これは、鍾馗神社で、平成25年(2013年)に建立されました。
若宮八幡宮には陶器神社があることから、瓦でできている鍾馗も同じ焼き物であるとして、当宮の境内に祀られることになりました。
鍾馗は、家を守ってくれるということで、今でも、古民家の屋根の上にいることがありますね。
鍾馗に退治された鬼を貧乏神になぞらえ、貧乏除けの神さまとしても信仰されていますよ。
鍾馗を祀っている神社は珍しいので、若宮八幡宮に参拝した時は、鍾馗神社にもしっかりとお参りをしたいですね。
そろそろ、若宮八幡宮から出ることに。
私が境内にいる間は、神社の方以外に誰もいませんでした。
なお、若宮八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。