2月3日に京都市東山区の知恩院に参拝しました。
知恩院は、浄土宗四ヵ本山の一つに数えられるお寺で、円山公園の北側に広々とした敷地を持っています。
境内には、豪壮な建物がたくさんあり、ただ歩いているだけでも、その迫力に圧倒されますね。
ちらほらと咲く冬桜
知恩院には、地下鉄の東山駅から南に約5分歩くと到着します。
京阪電車だと祇園四条駅から北東に徒歩約7分です。
知恩院と言えば、大きな三門が入り口に建っていますが、今回は三門より北にある黒門から境内に入ることにしました。
黒門をくぐると、石段があり、そのわきには城のような石垣が設けられています。
知恩院は、徳川家康の庇護を受け、彼の母の於大(おだい)の方の永代菩提寺と定め、寺領が拡幅されていきました。
このような豪快な石垣があるのは、徳川幕府の助力を得たことと関係しているのでしょう。
石段を上った先の北門から境内に入ります。
そして、南に歩いていくと、御影堂(みえいどう)と阿弥陀堂をつなぐ渡り廊下付近に新しい建物が建っていました。
以前から工事をしているなと思っていたのですが、どうやら完成したようです。
どのような目的に使われる建物なのかはわかりません。
渡り廊下の近くの冬桜は、ちらほらと咲いている程度でした。
どうやら終わりに近づいているようです。
無人の境内
それでは、阿弥陀堂にお参りをしましょう。
境内の中央に建つ大きな御影堂の中では、何やら法要が行われているようで、中から読経の声が聞こえてきました。
参拝者は、御影堂の中に入ってお参りできますが、今回は御影堂には入らないことに。
冬の京都はどこもそうですが、旅行者や観光客の姿が少ないです。
この日の知恩院も、ほとんど人がおらず無人に近い状況でした。
御影堂の東に建つ経蔵は、中に回転する8角形の輪蔵があり、一切経5千6百余巻が漆塗りの箱に納められています。
屋根が2枚あるので、2階建てのように思えますが、下の屋根は見た目だけの屋根の裳階(もこし)で中は1階だけとなっています。
経蔵の北側にある智慧乃道を上り、勢至堂の前にやって来ました。
勢至堂は、浄土宗の開祖法然上人が念仏を広めた場所にあり、知恩院発祥の地です。
現在の勢至堂は、享禄3年(1530年)に再建されたものですが、創建は中世にまでさかのぼり、知恩院の中では最も古い建物です。
この辺りは、普段から人が少なく、この日も無人でした。
上ってきた石段を下ります。
華頂山の中腹にある知恩院境内は、石段が多いですね。
境内の南には、除夜の鐘で有名な大鐘楼があります。
釣鐘は高さ3.3メートル、直径2.8メートル、重さ約70トンもある巨大サイズ。
これが江戸時代の寛永13年(1636年)に鋳造されたというのですから、当時の技術が高度なものだったことがわかります。
それにしても大鐘楼は、70トンもの釣鐘が吊るされても建っていられるのですから力強いですね。
木造だからと言って侮ることはできません。
大鐘楼の近くから円山公園に入ります。
そして、公園内を西に歩き、八坂神社に参拝しました。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。