1月中旬。
京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)に参拝しました。
要法寺は、毎年初夏に境内の清涼池でカモの雛が誕生し、大きくなると鴨川に引っ越しすることで有名ですね。
1年のうちで要法寺が脚光を浴びるのは、その時くらいで、他の時期に訪れてもほとんど人がいません。
清涼池でカモが泳ぐ
要法寺には、地下鉄の三条京阪駅、または京阪電車の三条駅から北東に約5分歩くと到着します。
西門の前にやって来ました。
西門の近くでは、赤色のサザンカが少しだけ咲いています。
つぼみが多かったので、これからもっとたくさんの花を咲かせそうですね。
西門をくぐり境内へ。
青空が見えるものの雲が多く、境内は日陰となっていて冬らしく寒々しい景色です。
まずは、境内の中央に建つ本堂にお参りをしましょう。
要法寺は、鎌倉時代末期に日蓮宗の日尊が六角油小路に開いた上行院とその弟子の日大が二条堀川に建てた住本寺が、天文法華の乱(1536年)で堺に逃れ、後に京都に戻ってきたときに合併してできたお寺です。
再建時は、綾小路堀川にありましたが、豊臣秀吉によって二条寺町に移され、宝永の大火(1708年)の後、現在地に定まりました。
本堂の前にある清涼池は、冬の空を水面に映し出しています。
池の端には、カモの夫婦がいました。
メスのカモは、何度も水中にもぐって逆立ち状態になっていましたよ。
見ているだけで寒くなりますね。
4月になると、この2羽がまた雛を産むのでしょうか。
庫裡(くり)玄関塔の入り口には、冬らしくハボタンが置かれていました。
枝を横に伸ばした松も近くにあります。
どこまで横に伸びていくか、今後が楽しみになります。
この日は、境内に誰もいませんでした。
境内には、自動車が止まっています。
京都のお寺は、境内の一部を駐車場として貸し出しているところが多いですね。
本堂の前の三春滝桜も冬の姿。
枝以外何もありません。
3月の終わりころから4月の初めに訪れれば、きれいに咲いた三春滝桜を見ることができますよ。
帰りは南側に建つ表門横の通用口から外に出ました。
表門は、いつ見ても立派ですね。
5月には、表門の前でつつじがきれいに咲きますから、その頃に要法寺に訪れるのもおすすめです。
冬の要法寺は人がおらず静かにお参りできました。
また、カモの雛が誕生する頃に訪れたいですね。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。