1月中旬に京都市左京区の南禅寺に参拝した後、近くの最勝院にも足を運びました。
最勝院は、南禅寺の水路閣の奥にあって目立ちにくいためか、南禅寺からやってくる旅行者や観光客が少なめです。
そのため、春や秋の観光シーズンでも境内が静かですね。
そして、冬はさらに人が少なくなります。
赤色と黄色の実がたくさん
最勝院には、地下鉄の蹴上駅から北東に約10分歩くと到着します。
南禅寺の水路閣を過ぎ、最勝院の参道の前にやって来ました。
山に囲まれた最勝院の頭上には、今にも雨か雪が降りだしそうな厚い雲。
南禅寺にいた時よりも気温が低くなったように感じます。
参道を進み、山門をくぐって境内に入ります。
奥に本堂が建っているので、お参りをしましょう。
本堂には、永観堂の住持をつとめた駒道智大僧正が祀られています。
鎌倉時代末期の文永年間(1264-1275年)に亀山天皇がこの下に離宮を造営した際、駒道智大僧正は鎮守として篤くまつられ、後に離宮を改め南禅寺とした後も、護法神としてまつられました。
古くから、勝運の神さまとして崇敬されていることから、何かの競技に参加される方は勝利を祈願しておくと良いですね。
冬の最勝院の境内では、ナンテン、センリョウ、マンリョウが、小さな実をたくさんつけます。
意味ありげに置かれた石の後ろには、マンリョウの赤い実。
松とサルスベリがくっつき、下の方でカエデも合体している縁結びの松。
縁結びの松を拝んでおけば、良縁に恵まれそうですね。
境内の南側では、センリョウが黄色い実をたくさんつけています。
塀際では、上からナンテン、センリョウ、マンリョウと並んでいました。
一つずつ見ると、どれがどれだかわかりにくいですが、こうやって並んでいると、それぞれの特徴をつかみやすいです。
こちらは、マンリョウと黄色いセンリョウ。
黄色いセンリョウの奥に赤いセンリョウが植えられ、まるで1本の木に赤色と黄色の実がなっているように見えます。
境内を囲む山に日が差してきました。
それでも、境内は山の陰になっていますが、空が明るくなると少し暖かくなってきたように感じます。
でも、静かに置かれた石仏を見ると、再び境内の寒さが体を冷やしていくようであります。
そろそろ最勝院から出ましょう。
私が境内にいる間、ポツポツと参拝者が訪れましたが、騒がしくなることはありませんでした。
なお、最勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。