7月16日に四条烏丸周辺に山鉾を見に行きました。
室町通の鶏鉾を見た後、南に少し歩き、白楽天山を見に行きました。
白楽天山
白楽天山には、白色の提灯がたくさん吊るされていました。
でも、それ以外の装飾はほとんどなく、山の上に松が置かれているだけでした。
巡行の際は、山の上に白楽天と道林禅師が乗ります。
前懸はベルギー製で、後ろの見送りはフランス製と名品ぞろいなのですが、この日は、それらを見ることができませんでした。
来年の山鉾巡行までお預けですね。
綾傘鉾
室町通から姉小路通を西に歩くと、綾傘鉾が建っています。
綾傘鉾は、他の山鉾とは姿かたちが違っています。
綾傘に付ける垂(さが)りには、飛天の図と四季の花があり、上の写真に写っているのは飛天の図です。
山鉾の中でも、非常に古い形態の傘鉾ですが、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失しています。
明治時代に復興した綾傘鉾でしたが、すぐに巡行から外れ、昭和54年(1979年)に巡行が復活しています。
放下鉾
新町通を北に歩き、四条通を越えた先に現れたのは放下鉾(ほうかほこ)です。
街角で芸を披露しながら仏法を説く放下僧を祀っています。
見送りには、フクロウが刺繍されていますよ。
真木の上の鉾頭は、日、月、星の三光が下界を照らす形をしています。
そして、下の方の2本の棒は、州浜と光芒を表現しているそうです。
鉾頭が、州浜に似ていることから、放下鉾は、すはま鉾とも呼ばれていますよ。
月鉾
新町通から四条通に戻ってきました。
四条通には鉾がいくつか建っていますが、月鉾もまた立派な鉾です。
鉾頭は、その名にふさわしく三日月の形をしています。
また、祀られているのは、月読尊(つくよみのみこと)です。
天井画は、源氏物語五十四帖の扇面散図ですが、これは外からは見えません。
たくさん吊るされた提灯には、「月」の文字が描かれていますよ。
今年の前祭宵山は、例年の祇園祭とは異なり、ただ山鉾を見るだけでした。
でも、2年ぶりに山鉾を見られただけでもありがたいことですね。
来年以降は、きっといつもの前祭宵山を楽しめることでしょう。