7月中旬。
京都市伏見区の淀城跡公園を訪れました。
淀城跡公園は、その名のとおり、かつては淀城がありました。
今は、お城の石垣と濠だけが残り、敷地内は公園となっています。
その濠では、毎年夏になると、ハスが花を咲かせます。
今回は、濠で咲くハスを見るために淀城跡公園を訪れた次第です。
見ごろを迎えた淀姫
淀城跡公園は、京阪電車の淀駅から、南東に3分ほど歩いた場所にあります。
淀城跡公園の西側の濠にやってきました。
濠には、淀姫と呼ばれるハスが咲き、ちょうど見ごろを迎えていました。
近くの説明書によると、淀姫は、淀城跡の濠で確認された新たな品種のハスで、京都花蓮研究会により、その名がつけられました。
淀姫は、明治18年(1885年)に廃城後の淀城に植えられたのを起源とすると伝えられていますが、諸説あるようです。
その後、淀姫は、この地から消えたものの、2017年から淀観光協会によって復活の試みがスタートします。
ハスの新芽を食べるアカミミガメを駆除し、2019年に濠の一部に淀姫を植え付け、今は夏になると大きな花を咲かせるようになっています。
花の大きさは、30cmほどあり、全体が桃色なのが特徴です。
開花時期が長く、6月下旬につぼみをつけると、9月初旬頃まで花を咲かせるものもあるのだとか。
濠の中では、黄色いアサザの花もたくさん咲いていました。
アサザは、絶滅危惧種ですが、八幡市の石清水八幡宮でも見ることができます。
石垣に上り、南東に向かって歩きます。
南東の濠にも、ハスがたくさん植えられています。
石垣の上からだと、小さくしか花が見えません。
それでも、赤色と白色の花が確認できました。
南東の濠には、白色のハスが多いですね。
石垣から降り、淀城跡公園から出て、南東にある駐車場に入らせてもらいました。
ここからだと、先ほど石垣の上から見たハスが近くで見られます。
石垣を背景に見る白色のハス。
立派な石垣の下は、緑色のハスの葉で覆われています。
白色の花もちらほらと見えますが、やや花数が少ないですね。
7月下旬になれば、もっと多くの花が咲くでしょうか。
淀城跡公園の淀姫は、8月に入ってもきれいな花を咲かせていると思います。
アサザも滅多に見られませんから、淀城跡公園を訪れたときには、しっかりと見ておきたいですね。
なお、淀城跡公園の詳細については以下のページを参考にしてみてください。