6月下旬に京都市中京区の行願寺にハスを見に行った後、北に少し歩き下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)に参拝しました。
下御霊神社は、非業の死を遂げた人々を祀る神社です。
平安時代には、そのような人々の怨霊が天変地異を起こすと考えられていました。
そして、神社に御霊として祀れば災いが鎮まるという御霊信仰が盛んでした。
7月に京都で行われる祇園祭も、平安時代には御霊会(ごりょうえ)と呼ばれており、御霊信仰が盛んだったことがうかがえますね。
拝殿の前の茅の輪
下御霊神社の最寄り駅は、地下鉄の丸太町駅です。
駅からは、西に10分ほど歩くと下御霊神社の正門の前に到着します。
京阪電車だと神宮丸太町駅から西に徒歩約8分です。
正門の向かい側には、高級ホテルのTHE SCREENが建っています。
京都御苑にも近く京都観光に便利なホテルですね。
正門をくぐって境内に入ると、正面に拝殿が建っています。
その拝殿の前には、茅の輪が設置されていました。
6月の京都の神社では、夏越(なごし)の祓が行われ、参拝者は、茅の輪をくぐると年明けからの半年間についた罪や汚れを祓うことができると言い伝えられています。
茅の輪には、くぐり方があります。
まず、まっすぐくぐって左から抜けます。
次も茅の輪をくぐりますが、今度は右側から抜けます。
そして、最後にもう1回茅の輪をくぐり、左側から抜けます。
茅の輪をくぐるときには、「水無月(みなづき)の夏越の祓する人は千年(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」と唱えます。
茅の輪をくぐった後は、拝殿の後ろに建つ本殿にお参りをします。
疫病の流行が鎮まるように祈願しておきましょう。
拝殿に置かれた酒樽。
月桂冠ですな。
アジサイがかたまって咲いていました。
紫色の花が、そろそろ乾いたようになってきています。
今年の京都は、例年よりアジサイが咲くのが早かったので、終わるのも早そうです。
梅雨入りも早かったのですが、あまり雨が降っていません。
それにしても、こんなに密集して花が咲いていると華やかですね。
拝殿近くのカエデの葉は、深い緑色になっていました。
天満宮の前の梅の木も、濃い緑色の葉に覆われています。
茅の輪を後ろから眺めます。
この日は、参拝者が少なかったですが、いつものように手水屋に水を汲みに来ている人が何人かいました。
下御霊神社の名水は、口当たりが柔らかく、のどを通りやすく感じます。
水を汲みたい方は、水筒やペットボトルを持って下御霊神社に参拝してください。
茅の輪もくぐり、本殿にもお参りをしたので、そろそろ境内から出ることに。
半年間の罪と汚れを祓ったので、今年も残り半年間、無事に過ごせることでしょう。
この後は、京都御苑を散策します。
なお、下御霊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。