5月上旬に日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)に参拝した後、三条通を西に15分ほど歩いて粟田神社(あわたじんじゃ)を訪れました。
粟田神社は、京都の東の出入り口である粟田口に鎮座しており、かつては東海道を行き来する旅人が旅の安全を祈願するために立ち寄ったと言われています。
最近は、粟田神社に伝わる刀剣に人気が集まっており、御朱印を授かるために参拝する人の姿を見かけるようになっています。
アヒル手水にスイレンが浮かぶ
粟田神社の最寄り駅は、地下鉄の東山駅です。
駅からは、東に徒歩約5分で、三条通に面した入り口の前に到着します。
HOTEL MATERIALの近くですね。
入り口から参道に入り南に歩きます。
1つ目の鳥居を過ぎ、しばらく進むと2つ目の鳥居が建っています。
ここからは、参道が上り坂となります。
参道の両脇では、カエデが多くの青葉を付け、初夏らしい姿となっていました。
粟田神社は、紅葉がきれいな神社でもあるので、初夏から梅雨にかけては、新緑も美しいですね。
石段を上り切り、境内に入ります。
境内の中央には、拝殿が建っています。
石段からまっすぐ南に進むと、自動式の手水があり、人が近づくと勝手に水が流れ出します。
そして、手水鉢には、2020年の秋に登場したたくさんのアヒルが浮かんでいます。
以前はアヒルだけが浮かんでいたのですが、今は、スイレンもたくさん浮かんでいます。
そろそろ、京都では池があるところで、スイレンが咲き始める時期ですね。
神楽殿の粟田大燈呂
本殿の前のカエデの新緑が透明感のある黄緑色で美しかったです。
それでは、本殿にお参りです。
厄除の御利益を授けてくれるので、コロナ退散をお願いしておきましょう。
社務所の隣には、神楽殿、その奥には宝物殿が建っています。
宝物殿の前の新緑もきれいですね。
中には、粟田神社に伝わる宝物が展示されており、誰でも無料で入ることができますよ。
刀剣や粟田祭関連の宝物を見られるので、粟田神社に参拝した際は、ぜひ宝物殿にも入ってください。
神楽殿には、粟田大燈呂(あわただいとうろ)が展示されています。
説明書によると、この作品は、神大市比売命(カムオオイチヒメ)、大年神(オオトシノカミ)、宇迦御魂神(ウカノミタマノカミ)という3体の家族の神さまを描いているそうです。
右奥の品物を並べ、優しい笑顔をしているのが神大市比売命で、「大」には「偉人・立派」という意味、「市」には「人々が安心して物々交換できる場所」という意味があり、市場の神さまとしても知られている粟田神社の祭神です。
その奥には、盃を掲げ満面の笑みではしゃいでいる大年神がいますが、写真ではわかりにくいですね。
大年神は、「年の初めに豊作を約束する。」と言われ、年の神さまとして親しまれています。
さらに奥の稲穂を抱え2頭のキツネといるのが宇迦御魂神で、稲を司る神さまです。
境内の北側にある展望台から京都の街を眺めます。
この日は、午前中は晴れていましたが、午後から少しずつ空が曇りだし、私が粟田神社にいる頃は、曇り空になっていました。
そろそろ粟田神社から出ます。
参道を下りていると、雲の間から日が差し、カエデの新緑が輝いて見えましたよ。
なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。