2月3日の初午の日に伏見稲荷大社のお山めぐりをしました。
四ツ辻から眼力社までやって来た後は、近くの御膳谷奉拝所に向かいます。
稲荷山の山頂に近づいてきましたが、参拝者の姿が減ることはありません。
御膳谷奉拝所
千本鳥居が立ち並ぶ石段を上っていきます。
その先が御膳谷奉拝所で、鳥居の近くには祈祷殿が建っています。
御膳谷奉拝所は、稲荷山の三ヶ峰の北背後にあたる場所にあります。
御膳谷は、御前谷とも記され、昔はこの地に御饗殿(みあえどの)と御竈殿(みかまどの)があり、三ヶ峰の神々に神供をしたところと伝えられています。
毎年1月5日には、大山祭が斎行されます。
現在は、祈祷殿で毎日朝と夕にお山の神々に御日供(おにっく)を備えているそうです。
ここまで、お供えに来るのは大変でしょうね。
ちなみに御日供を希望する方は、奉拝所で申し込みできるそうですよ。
御膳谷奉拝所から北に進むと、清滝があります。
清滝からは、泉涌寺(せんにゅうじ)や東福寺にも行けますよ。
今回は、清滝に行くのを忘れていました。
御膳谷奉拝所から出て、参道を進みます。
どんどん稲荷山の奥に入っていきます。
イノシシやサルに注意するようにとの看板も目にするようになってきました。
もう、この辺りは自然の中なんですね。
しばらく進むと、お店が建っていました。
こんな山奥にもお店があるのは助かりますね。
お店の人は、毎日、ここで営業するのは大変でしょう。
お店の近くには、薬力社が建っています。
こちらは石井社です。
毛皮を被ったキツネもいましたよ。
長者社神蹟
石井社から奥に歩いていくと、再び石段が現れます。
稲荷山の山頂はまだ先です。
石段を上り終え、少し歩くと長者社の額がかかった鳥居が現れます。
鳥居をくぐった近くには、御劔社があります。
ここには、三条小鍛冶宗近が稲荷明神の助けにより、名刀「小狐丸」を鍛え上げたと伝えられている井戸がありますよ。
三条小鍛冶と言えば、粟田口にも史跡が残っていますね。
御劔社から石段を上っていくと、たくさんのお塚があります。
長者社神蹟は、山上古図に劔石(雷石)と記されているとのこと。
稲荷山の3つの峰と同じように古くから神祭りの場であり、毎年11月6日に火焚祭が行われます。
現在でも、鉄鋼関係者から篤く信仰されている場だそうですよ。
それにしても、山中にたくさんのお塚がある光景は、この地に神々が宿っているような神々しさを感じますね。
この後は、いよいよ稲荷山の山頂の一ノ峰に向かいます。