11月上旬。
京都市伏見区の藤森神社(ふじのもりじんじゃ)に参拝しました。
藤森神社は、伏見区を代表する古社で、勝運のご利益が有名です。
11月の京都は紅葉狩りで訪れる人が多いですが、藤森神社にはカエデが植えられていないので、この時期は人が少なめですね
秋晴れの空と境内
藤森神社には、京阪電車の墨染駅から北東に5分ほど歩くと到着します。
境内の南側にある入り口にやってきました。
桜が紅葉し、秋の深まりを感じます。
入り口に立つ石造鳥居には、正徳元年(1711年)の銘があります。
鳥居の上には、通常は額がかかっているのですが、この石造鳥居にはありません。
かつては、後水尾天皇宸筆の額がかかっていました。
鳥居の前の道は、江戸時代には西国大名の参勤交代の道筋になっており、各大名はここを通るとき、駕籠から下りて拝礼し、槍などを倒して通行しなければなりませんでした。
しかし、幕末動乱の時代となり、そのような悠長なことは時代に即さないとして、新撰組局長の近藤勇が、額を外したと言われています。
鳥居をくぐって参道へ。
右側の歩道のような参道は車用です。
そして、左側の広い参道が、人と馬用です。
車用の参道を間違えて歩かないようにしましょう。
七五三ののぼりが立ち並ぶ参道を進むと、爽やかな青空が見えてきます。
青空の下では、中央が通路となっている割拝殿が建ちます。
参道の途中にある絵馬堂には、馬の絵馬が奉納されています。
藤森神社は、馬の社しても有名で、競馬ファンだけでなく、競馬関係者も参拝します。
2020年は、デアリングタクトが史上初の無敗三冠牝馬になり、コントレイルも史上3頭目の無敗三冠馬となりました。
牝馬と牡馬が同じ年に無敗で三冠を達成したのは初めてのことで、競馬界では記念すべき年になりました。
デアリングタクトの主戦騎手の松山弘平騎手やコントレイルの福永祐一騎手も、藤森神社に参拝したのでしょうか。
割拝殿と本殿の間では、なにやら神事の準備が行われていました。
それでは、準備の邪魔にならないように本殿にお参りをしましょう。
本殿には、学業の神さまの舎人親王(とねりしんのう)が祀られていますから、頭が良くなるようにお願いしておきましょう。
何か競技に出場する方は、勝運に恵まれるようお願いしておくと良いでしょう。
テントに並ぶ菊
本殿の左前には、兜をかぶった金太郎がいます。
藤森神社は、菖蒲の節句発祥の神社とされていますよ。
割拝殿の東側には、藤森七福神もいらっしゃいます。
福を授かれるように拝んでおきましょう。
境内の東側のテントには、菊がたくさん並んでいました。
秋は、菊が展示されている神社が多いですね。
菊と一口に言っても、品種は様々です。
お造りの端に添えられている平べったい菊もあれば、まん丸としたクラゲのような姿をした菊もあります。
こちらは不二の水です。
この日は、不二の水を汲みに来ている方の姿をよく見ました。
私も以前に汲んだことがありますよ。
不二の水を汲みに藤森神社に参拝する際は、ペットボトルを持っていきましょう。
本殿にお参りを済ませたので、そろそろ境内から出ましょう。
この日は、幼稚園児たちが境内にいたので、いつもより賑やかでしたよ。
なお、藤森神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。