2月下旬。
京都市東山区の智積院(ちしゃくいん)に参拝しました。
智積院の境内には、多くの梅が植えられており、2月中旬から3月中旬にかけて、きれいに花を咲かせます。
でも、智積院が梅の名所であることは、あまり知られておらず、観梅に訪れる人は少な目です。
見ごろを迎えている梅
智積院は、京阪電車の七条駅から東に7分ほど歩いた辺りに建っています。
市バスだと「東山七条」で下車してすぐです。
参道に入ると、白梅がたくさんの花を咲かせていました。
参道を進み、庭園の拝観受付の近くにやって来ると、こちらでも白梅が見ごろを迎えていました。
2020年の京都は暖冬のため、例年よりも智積院の梅の開花が早かったようです。
そのため、毎年2月下旬に満開になる紅梅が、すでに花を散らしていました。
参道脇では、遅咲きの紅梅がつぼみを膨らませており、今にも開花しそうな状況です。
この日は、曇り空だったので境内がうす暗かったです。
梅が見ごろを迎えているのに残念な天気です。
金堂の前でも、早咲きの紅梅が終わりに近づいていました。
でも、白梅は、まだ比較的多くの花を咲かせており、見ごろを保っていましたよ。
それでは、金堂の中に入ってお参りをしましょう。
金堂の南に建つ明王殿前の白梅も見ごろです。
金堂裏の梅
智積院の境内は、金堂の裏側に特に多くの梅が植えられています。
金堂の裏に回ると、こちらでも、すでに梅が見ごろを迎えていました。
紅梅と白梅が同時にたくさんの花を咲かせている景色は美しいですね。
私が金堂裏にいる間、お坊さん以外は誰もいませんでした。
こんなにきれいに梅が咲いているのに私ひとりだけで見るのはもったいないです。
白梅を見上げると、メジロがたくさんやってきていました。
梅の花にはメジロがよく似合います。
金堂と一緒に眺める見ごろの梅の木々。
この風景を見ると、春がそこまで近づいているのを感じます。
椿も赤色の花をたくさん咲かせていました。
鐘楼の前にやってきました。
地面の茶色くなったコケを見ると、まだ冬はもうしばらく続きそうです。
カエデの木々も枝だけの状態です。
智積院では、これから遅咲きの梅が咲き始めます。
梅の見ごろは、3月10日頃までは続くことでしょう。
人がとても少なく、静かに観梅を楽しめますよ。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。