10月26日に烏丸御池付近で観覧した時代祭。
明治維新時代の次に登場するのは江戸時代の行列です。
徳川城使上洛列
江戸時代の行列の先頭がやって来ました。
江戸時代の最初は、徳川城使上洛列です。
徳川幕府は、朝廷の大礼などの大切な儀式や年始などの際には必ず城使を上洛させ、皇室に対し礼を厚くしていました。
城使は、親藩や譜代の大名が選ばれるのが通常です。
即位の大礼には将軍家名代が多数の従者をしたがえて上洛したそうですが、時代祭では、通常の場合を模した行列になっています。
徳川城使上洛列の最初の方は、長持ちの列です。
沿道の観覧者に「こんにちは」と声をかけながら、元気に烏丸通を駈けていきます。
その様子を動画で撮ったのでご覧になってください。
続いてやって来たのは、槍持ちや傘持ちの列です。
路上で止まったかと思うと、先頭の奴さんが舞いを披露し、後ろの傘持ちが傘を上げ、槍持ちが他の奴さんに槍を投げ渡します。
その模様も動画に収めているのでご覧になってください。
槍持ちたちの列の後を騎馬が進みます。
騎馬の後はお侍さんたちの列。
時代劇でよく見る大名行列のようですね。
江戸時代婦人列
徳川城使上洛列の次は、江戸時代婦人列です。
江戸時代婦人列の先頭は、皇女和宮(かずのみや)。
孝明天皇の妹で、朝廷と幕府が手を取り合って難局を乗り切る公武合体のために14代将軍の徳川家茂と結婚しました。
公武合体に関しては反対派が多数おり、それを画策した岩倉具視は命を狙われ、洛北に身を隠しました。
和宮の次は、幕末の女流歌人である大田垣蓮月の登場です。
大田垣蓮月の後を中村内藏助の妻が続きます。
そして、池大雅の妻の玉蘭がやってきました。
祇園梶女も女流歌人です。
祇園で茶店を営んでいました。
六条三筋町の芸妓吉野太夫の登場です。
歴史に名を残した芸妓とあって、華やかさがあります。
吉野太夫は、鷹峯の常照寺に赤門を寄進したことでも知られていますね。
現在も島原には、輪違屋が建っており、吉野太夫の時代の雰囲気を感じることができます。
江戸時代婦人列の最後に登場するのは、出雲阿国(いずものおくに)です。
江戸時代初期に京都で、「やや子踊」や「かぶき踊」を披露し、それが現在の歌舞伎につながっています。
四条大橋の近くには出雲阿国の像が立っていますよ。
江戸時代の次は、安土桃山時代の行列の登場です。