10月中旬に京都市中京区の行願寺に参拝しました。
行願寺が建つ寺町通沿いは、毎年10月に藤袴祭りが行われます。
私が行願寺を訪れた日は、すでに藤袴祭りは終わっていたのですが、境内には多くのフジバカマが並んでいました。
境内に並ぶフジバカマ
行願寺には、地下鉄丸太町駅から東に10分ほど歩くと到着します。
京阪電車だと神宮丸太町駅から南西に徒歩約8分ですね。
行願寺の山門の前にやって来ると、フジバカマが植えられたプランターがたくさん並んでいます。
山門をくぐると参道脇にも多くのフジバカマが並べられていました。
薄紫色のフワフワとした花を咲かせたフジバカマは、自生種のフジバカマです。
行願寺の境内に並べられているフジバカマは、全て自生種のもの。
京都では、10月に自生種のフジバカマを見られるようになっていますが、実は非常に珍しいことなんですよ。
本堂の前のフジバカマには、アサギマダラの短冊が吊るされていました。
残念ながら、この日は本物のアサギマダラは飛んできませんでした。
本堂の前では、菊が黄色い小さな花を咲かせていました。
菊の隣には、石でできた杖立。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
行願寺は、西国三十三所観音霊場巡りの第十九番札所であり、霊場巡りをされていると思われる方の姿を見ることがよくあります。
創建は寛弘元年(1004年)で、当寺を開いた行円上人は、鹿を射た時、その胎内から子鹿が生まれ出てくるのを見て、殺生を深く恥じ仏門に入りました。
行円上人は、四季にかかわらず鹿の皮を身にまとい、念仏を唱えていたことから皮聖(かわのひじり)と呼ばれ、また、行願寺も革堂(こうどう)と呼ばれるようになりました。
境内の北側にも、多くのフジバカマが並んでいます。
ヒョウモンチョウもたくさんやってきて、花の蜜を吸っていましたよ。
フジバカマの向こうには七福神。
行願寺は、都七福神めぐりのひとつでもあります。
境内にはネコもいました。
近づこうとすると、嫌そうに離れていき、お堂の近くの日の当たる場所で寝始めました。
行願寺のフジバカマは、色が茶色くなり始めているものも目立っており、そろそろ見ごろを終えそうです。
フジバカマの奥のハスの葉も緑色が薄くなり、縁が茶色くなり始めていました。
手水屋の手水鉢に溜まる水が、とても清らかで、境内の景色を水面に映していました。
私が行願寺に参拝した日は、フジバカマを見るために訪れた人が多かったです。
多かったと言っても10人程度だったので、境内が混雑することはありませんでしたよ。
なお、行願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。