10月上旬に京都市下京区に建つ菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ)に参拝しました。
菅大臣神社は、学問の神さまの菅原道真を祀る神社です。
受験シーズンになると、合格祈願にお参りに来る学生さんがいますが、それ以外の季節は人が少な目です。
10月も、受験シーズンにはまだ早いので、参拝者が少ないですね。
無人の境内
菅大臣神社は、地下鉄四条駅または阪急電車の烏丸駅から南西に10分ほど歩いた辺りに建っています。
今回は、五條天神宮の参拝後だったので、西洞院通に面する西側の鳥居から境内に入りました。
鳥居をくぐると、参道の両脇には自動車が数台駐車していました。
京都市内の神社では、境内の一部を駐車場として貸し出していることがあります。
五條天神宮も、境内に自動車が停まっていましたね。
また、下鴨神社や梨木神社では、境内の一部をマンションにしています。
現代の京都の神社事情がうかがえます。
参道を東にまっすぐ進み、2つ目の鳥居をくぐると本殿が建っています。
それでは、お参りをしましょう。
本殿の左前には、手招きをしている狛犬がいますよ。
菅大臣神社は、菅原道真の没後、その邸宅跡に建てられたと伝えられています。
境内には、梅の木が数本植えられていますが、今はどの木も緑色の葉で覆われています。
菅原道真は、自宅に梅の木を植えており、藤原時平の讒言で大宰府に左遷させられるとき、以下の歌を詠みました。
東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ
その後、自宅の梅の木が道真の配所の庭まで飛んで行ったと伝えられています。
この言い伝えは、飛梅伝説と言われていますね。
手水屋に置かれている手水鉢には全く水が流れていません。
手水鉢の隣では、牛が伏せています。
手水屋の近くには、三玉稲荷社と春崎稲荷社を祀る社殿が建ち、手前には巻物をくわえたキツネがいます。
お稲荷さんは、商売繁盛のご利益を授けてくれますから、こちらにもお参りしておきたいですね。
初秋の菅大臣神社の境内は無人です。
空は雲ひとつない秋晴れ。
西洞院通を走る自動車の音もあまり聞こえず、境内は静かでした。
少し高い場所にある灯籠は、4つ足で立っています。
帰りは、北側の鳥居から外に出ました。
そして、北に1分ほど歩き、紅梅殿にやってきました。
菅大臣神社は、菅原道真の自宅の白梅殿の跡地に建っています。
他に紅梅殿という邸宅もあり、その跡地には北菅大臣神社の社殿が建っています。
祀られているのは、道真の父の是善(これよし)です。
菅大臣神社にお参りをする時は、紅梅殿にも立ち寄りたいですね。
なお、菅大臣神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。