9月下旬に京都市東山区の大将軍神社に参拝した後、三条通を東に10分ほど歩き仏光寺本廟を訪れました。
仏光寺本廟には、ここ数年お参りをしていなかったのですが、日向大神宮に向かう途中に大谷本廟の山門が目に入ったので久しぶりにお参りをしていこうと思った次第です。
静かな境内
仏光寺本廟の最寄り駅は、地下鉄東山駅です。
駅からは、三条通を東に約7分歩くと、仏光寺本廟の山門の前に到着します。
山門の前には、あまり長くはありませんが、石段があります。
この石段を上るのがきつい方は、山門の右にあるエレベーターから境内に入れますよ。
山門をくぐると左側に立派な寺務所があり、その南側に本堂が建っています。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
そして、本堂の南には、御廟(おたまや)があります。
仏光寺本廟は、浄土真宗仏光寺派の廟所で、創建は元禄年間(1688-1704年)です。
東山廟所とも呼ばれています。
御廟は、宗祖の親鸞聖人の御真骨を安置するお堂で、足利尊氏寄進の舎利容器に御真骨は納められ地下に埋葬されているそうです。
また、願い出により一般門末の分骨も堂内の地下に納めているとのこと。
境内の南側に植えられている松のそばにある石碑は、この地が三条小鍛冶の古跡であることを示すものです。
三条小鍛冶は、平安時代中期の刀匠で、橘宗近が本名です。
信濃守粟田藤四郎とも号し、粟田口三条坊に住んでいたことから三条小鍛冶とも称していました。
子狐丸や三日月宗近などの名刀を造ったことで知られていますね。
また、祇園祭の長刀鉾の鉾頭の長刀も、三条小鍛冶が娘の疾病治癒を感謝して鍛造し祇園社(八坂神社)に奉納したものと伝えられています。
仏光寺本廟の近くには、粟田神社に建つ鍛冶神社や合槌稲荷神社などの旧跡もあり、最近では刀剣好きの方たちの聖地になっていますね。
境内の西側に建つ鐘楼。
吊られている梵鐘が立派です。
蓮華の手水鉢からは水が噴き出しています。
境内の風景。
春は桜もきれいなのですが、以前に見た八重紅枝垂れ桜がこの日は見当たりませんでした。
山門の近くに建つ休憩所に入って休ませてもらいましょう。
休憩所の中には、小さな仏さまが祀られています。
仏光寺本廟を訪れる人の多くは、お墓参りに来ています。
お墓参りの前後にこの休憩所で休む方の姿をよく見かけますね。
9月下旬だというのに夏のような暑さが残り、休憩所では、まだ扇風機が置かれていましたよ。
なお、仏光寺本廟の詳細については以下のページを参考にしてみてください。