3月中旬。
京都市左京区に建つ長徳寺を訪れました。
長徳寺は、境内に入れないのですが、毎年、この時期になると山門前でオカメ桜が見ごろを迎えます。
まだ、肌寒い時期で、お花見を意識する人が少ないため、この時期にオカメ桜が咲く長徳寺は、桜の穴場と言えるでしょう。
見ごろを迎えたオカメ桜
長徳寺は、京阪電車の出町柳駅を出てすぐの場所に建っています。
長徳寺の塀際では、すでにオカメ桜が、紅色の花をたくさん咲かせていました。
以前よりも、花数が少なく感じます。
折れている枝が多いことが、その理由ですね。
昨年9月の台風21号の影響が、長徳寺のオカメ桜にも出たようです。
庫裡(くり)の屋根にもブルーシートが敷かれており、まだ台風の被害から回復できていないみたいですね。
以前と比較すると、オカメ桜のボリューム感が半減した感じです。
でも、枝先をよく見ると、まだつぼみが多く残っていましたから、これから満開を迎えるはずです。
オカメ桜は、花弁は小さいですが花数が非常に多いので、満開になると他の桜よりも華やかになります。
花の色も濃いので、満開になった時の存在感は、ソメイヨシノ以上ですね。
長徳寺のオカメ桜は、以前は道行く人が通りかかった時に見ていく程度だったのですが、最近は、オカメ桜を目当てに長徳寺に訪れる人が多くなっています。
私が訪れた日も、カメラを持った方が10人ほどいらっしゃいました。
もはや、長徳寺は桜の穴場ではなくなっているようです。
オカメ桜越しに見る地蔵堂。
以前は、山門前に1本だけオカメ桜が植えられていたのですが、いつの間にかオカメ桜が2本になり、カンヒザクラも植えられるようになりました。
カンヒザクラは、下向きに濃い紅色の花を咲かせます。
他の桜とは、趣がちょっと違いますね。
台風の被害を受けたとは言え、長徳寺のオカメ桜は、やっぱり花数が多いですね。
台風前の状態にオカメ桜が回復するのには長い年月が必要ですが、きっと、以前のようなボリューム感のある咲き方をしてくれることでしょう。
長徳寺を後にし、賀茂大橋を渡って鴨川のほとりへ。
ここにも、オカメ桜が1本植えられており、見ごろとなっていました。
でも、鴨川のオカメ桜は、長徳寺のオカメ桜よりも、花が少なく寂しい姿をしていました。
この後は、上京区の清浄華院に蜂須賀桜を見に行きました。