1月中旬。
京都市左京区の下鴨神社に参拝しました。
下鴨神社は、正月三箇日に初詣で参拝する人が多く、1月4日の蹴鞠始めまでは境内が混雑します。
でも、1月10日以降は、参拝者の数が減り混雑することなくお参りでき、人ごみが苦手な方には今くらいの時期に初詣に訪れるのがおすすめなのです。
冬の馬場を歩く
下鴨神社の最寄り駅は、京阪電車の出町柳駅です。
駅からは北に5分ほど歩くと参道の入り口に到着します。
参道に入ってすぐの場所に新しく看板が設置されていました。
近づいて読んでみると、唐崎社紅葉橋遥拝所(からさきのやしろもみじばしようはいじょ)に関する説明書でした。
説明書によると、唐崎社は解除(げじょ)の神社だったそうです。
解除とはお祓いのことです。
文明2年(1470年)6月14日に応仁文明の乱の兵火で下鴨神社の宝殿、舎屋、文物等が焼失し、この時に唐崎社も焼亡しました。
その後、唐崎社は、御手洗池(みたらしいけ)のお祓いの井上社(御手洗社)と祭神の瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が同神であったことから、官祭の解除の社として元禄7年(1694年)4月18日に賀茂祭(葵祭)行粧再興のときに合祭になったとのこと。
以来、夏越神事には井上社でお祓いの神事の後、明治4年(1871年)に上知令の対象となった唐崎社を紅葉橋から遥拝するようになりました。
その紅葉橋を渡り、馬場にやって来ました。
木々は丸裸となり、日差しが馬場全体を明るく照らしています。
馬場をゆっくり北に歩きます。
途中には、最近、社殿が建てられたラグビーの雑太社(さわたしゃ)があります。
雑太社の隣には、こちらも建てられて間もない賀茂斎院御歴代斎王神霊社が建っています。
さらに馬場を北に進むと、瀬見の小川にあけ橋が架かっています。
近くの説明書によると、古くから、瀬見の小川を渡ることがお祓いであり、禊(みそぎ)だったそうで、その後に神域に入り、神さまにお参りをすることが慣例となっていたのだとか。
そして、祓い清め、身が改まることから「あけ橋」と呼ばれてきたそうです。
あけ橋を渡り、さらに北に進み楼門の近くにやって来ました。
楼門の少し前には、縁結びの相生社(あいおいのやしろ)が建っています。
相生社のご神木は、連理の賢木(さかき)と呼ばれており、3本の木のうち2本が途中でひとつにつながっています。
先日、参拝した東山の若宮八幡宮社のサカキも2本が1本に結ばれていました。
ちなみに連理の賢木は下鴨神社の七不思議のひとつです。
相生社にお参りをすれば、縁結びのご利益を大いに授かれそうですね。
冬の御手洗池
楼門をくぐって境内へ。
中央の舞殿には、大きな亥年の絵馬が掲げられていました。
白色のイノシシは、何か神秘的な印象を受けます。
中門をくぐります。
そして、言社と呼ばれる干支の守り神にお参りをし、その後で本殿に参拝します。
本殿にお参りを済ませた後は、境内の東側にある御手洗池へ。
毎年夏に御手洗池に足を浸ける御手洗祭が行われますが、さすがに冬に足を池に浸けようとは思いませんね。
いつもは、水みくじを御手洗池に浸している人がいるのですが、この日は誰も水みくじを池に浸していませんでした。
やっぱり、冷たい水に手を浸けるのは、ためらわれるのでしょう。
私が下鴨神社に訪れた日は、参拝者が多くありませんでした。
まだ、初詣に行ってない方は、人が少なくなる1月中旬以降に下鴨神社に行けば、混雑することなくお参りできますよ。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。