1月上旬に京都市東山区の安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)に新年のお参りに行ってきました。
安井金比羅宮は、縁切りのご利益が有名です。
縁切りという言葉には良い印象を持たないかもしれませんが、悪縁を切れば良縁に恵まれることから、縁切りは悪いことではありません。
なので、新年に悪縁を切っておけば、1年間良い縁に恵まれるだろうと思い、安井金比羅宮を訪れた次第です。
本殿に参拝
市バス停「東山安井」で下車し、東大路通を南に1分ほど歩くと、安井金比羅宮の鳥居が現れます。
鳥居には、「悪縁を切り良縁を結ぶ祈願所」と書かれており、当宮が縁切りの神社であることが参道に入る前に確認できます。
鳥居をくぐって参道に入ります。
参道の両脇は駐車場となっており、多くの自動車が駐車されていました。
京都では、神社の運営維持のために境内の一部を駐車場にしたり、マンションにしたりする神社が少なくありません。
お寺だと、檀家からのお布施で運営している場合が多いですが、神社はお賽銭やお守りなどの初穂料が運営資金となっているため安定した収入源とは言えません。
そのため、境内の一部を駐車場やマンションにして運営資金を得なければならない神社が増えつつあります。
参道をまっすぐ進むと手水があります。
手水の奥には授与所があり、その近くには、縁切り縁結び碑(いし)と呼ばれている断叶の碑があります。
碑に貼られている白いお札は、形代と呼ばれる身代わりのお札です。
境内の中央に建つ本殿。
本殿の前に拝殿があるので、ここからお参りをします。
疫病神や貧乏神などとの悪い縁が切れ、良縁に恵まれるようにしっかりお願いしておきましょう。
本殿にお参りを済ませたら、先ほどの縁切り縁結び碑に戻ります。
そして、願い事を書いた形代を持って、表から碑の中央の穴をくぐり、さらに裏からも穴をくぐって表に出てきます。
最後に形代を碑に貼り付ければ、悪縁を切り良縁を結んでもらえます。
新年の境内
拝殿の前には、お守りの見本が展示されていました。
縁切りのお守りはもちろんありますし、縁結びや厄除などのお守りもありましたよ。
また、中央に「金」と刺繍されたお守り袋もあり、この中に好きなお守りを入れることができます。
初めて「金」と刺繍されたお守り袋を見た時は、金運のお守りかと思ったのですが、どうやら安井金比羅宮の「金」という意味のようですね。
お守り袋には、5色ほどの種類があり好きな色を選べるようになっています。
中に入れるお守りは1つという決まりはなく、授かりたいご利益のお守りを2つ以上入れても良いようですよ。
境内の北側に建つ安井天満宮。
社殿の両脇には、北野天満宮から送られた梅の木が植えられています。
まだ梅は咲いていませんでしたが、2月中旬あたりに参拝すれば梅の花を見られるのではないでしょうか。
安井天満宮の後ろには久志塚(くしづか)があります。
安井金比羅宮では、毎年9月に使い古した櫛や傷んだ櫛を供養する櫛まつりが催されます。
その第1回が行われた翌年に建立されたのが、この久志塚です。
拝殿の向かい側の建物の近くに小さな狛犬がいました。
おみくじもいっぱい結ばれています。
皆さんの運勢はどうだったのでしょうか。
境内の隅では、遠慮がちにサザンカが赤色の花を咲かせていましたよ。
本殿への縁切り祈願も終えたことですし、そろそろ境内から出ることにしましょう。
安井金比羅宮は、参拝者の数はそれほど多くありませんでしたが、縁切り縁結び碑の前には列ができていました。
いつ来ても、この碑は大人気ですね。
なお、安井金比羅宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。