11月中旬に京都市右京区の槇尾(まきのお)の西明寺に紅葉を見に行った後、南に25分ほど歩き、高雄の神護寺(じんごじ)に参拝しました。
神護寺は、山の上にありながら広大な境内を持つお寺です。
その境内には、多くのカエデが植えられており、11月になるときれいに紅葉します。
紅葉する境内
神護寺は、JRバスの「山城高雄」が最寄りのバス停です。
最寄りと言っても、約20分歩く必要があるのですが。
その山城高雄から神護寺へ続く石段が、土砂崩れにより通れなくなっていました。
そのため、今回は、ひとつ先の「槇ノ尾」で下車し、西明寺にお参りをしてから神護寺に向かうことにしました。
いつもなら、神護寺に先に参拝してから西明寺に向かうんですけどね。
神護寺の参道前に到着しました。
しかし、参道前に来ても、神護寺の境内は長い長い石段の先にあります。
ここからが、試練の始まりです。
神護寺の入り口の楼門までは、約15分の上り坂で、一気に上り切るのは大変です。
そのためか、参道の途中には、高雄茶屋と硯石亭というお店があります。
神護寺に向かう途中の人、神護寺のお参り後の人の中には、ここで休憩していく人もいますね。
高雄茶屋も硯石亭も、ともに紅葉が見ごろを迎えていましたよ。
石段を上り切り、楼門前に到着しました。
見上げると、紅葉したカエデ。
拝観受付で、拝観料600円を納め楼門をくぐります。
楼門をくぐると、見ごろの紅葉がいっぱい。
そして、人もいっぱい。
それでは、広い境内で紅葉狩りを開始です。
楼門からしばらく進むと、和気公霊廟があり、その前に植えられたカエデがオレンジ色に色付いていました。
神護寺は山の上にあるため、京都市中心部よりも気温が低めです。
そのため、カエデの葉も黄色が混ざったような色に紅葉しています。
こちらは明王堂です。
明王堂の左右のカエデは、真っ赤に紅葉していました。
こちらは毘沙門堂です。
毘沙門堂付近のカエデは、葉が少な目で、寂しい紅葉となっていました。
毘沙門堂の隣には五大堂が建ち、その後ろには幅の広い石段、さらに後方に金堂が建っています。
毘沙門堂脇から、金堂を見上げるようにして見る紅葉は見事であります。
金堂から地蔵院へ
石段を上り金堂に入ります。
金堂に本尊として祀られているのは、薬師如来立像です。
それでは、お参りをしましょう。
この薬師如来立像は国宝に指定されています。
また、金堂内では、源頼朝と伝えられている絵像も見ることができます。
日本史の教科書に掲載されている有名な絵像なので、きっと一度は目にしたことがあると思います。
ただし、本物ではなく模写ですけどね。
金堂から外に出て、石段に戻ります。
石段上から見下ろす紅葉と五大堂。
ここからの紅葉風景は、ガイドブックでも、よく紹介されています。
神護寺に紅葉狩りに来たときは、じっくりと見ておきたいですね。
ただし、石段周辺は人が多いので、無人の写真を撮るのは難しいですよ。
金堂から木々に覆われた参道を奥に進み、地蔵院の前にやって来ました。
地蔵院近くの紅葉も見ごろを迎え、真っ赤であります。
紅葉と言えば、イロハモミジの紅葉が最も有名です。
そのイロハモミジは、別名タカオカエデとも言います。
高雄の神護寺で見るタカオカエデの紅葉は、本場で紅葉狩りをしている気分になりますね。
地蔵院のさらに奥には休憩処があり、こちらのカエデは全ての葉がオレンジ色でした。
休憩処の売店では、かわらけ投げのお皿が売っています。
お皿は、ここから見下ろせる錦雲溪へ向かってフリスビーのように投げます。
私も以前にかわらけ投げをしたことがありますが、投げたというより落としたといった感じで、溪谷に吸い込まれていきました。
錦雲溪の紅葉も見事であります。
参道を戻り、再び金堂付近にやって来ました。
金堂の裏には多宝塔が建っています。
透き通るようなモミジと一緒に見上げる多宝塔も美しいです。
モミジの下では、真っ白なサザンカの花もたくさん咲いていましたよ。
神護寺の紅葉は、私が訪れた日がちょうど見ごろでした。
11月25日頃までは、紅葉が見ごろを保っていそうですが、散り始めているかもしれません。
この後は、高山寺の紅葉を見に行きました。
なお、神護寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。