京都市上京区の西陣には、多くのお寺が建ち並んでいます。
この辺りは、あまり紅葉が有名ではないので、秋の観光客や旅行者の方が少な目です。
それでも、妙覚寺と妙顕寺(みょうけんじ)では、晩秋に美しい紅葉を見ることができるので、紅葉狩りシーズンには一度は訪れたいですね。
妙覚寺
京都駅から妙覚寺に行く場合、地下鉄に乗車するのが便利です。
鞍馬口駅で下車し、西に7分ほど歩くと、妙覚寺に到着します。
妙覚寺の広大な境内に入ると、正面に大きな祖師堂が建っていますが、紅葉が目に入りません。
そのため、初めて妙覚寺を訪れると、ここで本当に紅葉を見られるのか心配になります。
妙覚寺の中で紅葉を見ることができるのは、法姿園と呼ばれる庭園です。

妙覚寺
法姿園は、ただカエデだけを植えた庭園です。
他の木々は一切なく、とにかくカエデだけ。
そのため、秋が深まると庭園全体が紅葉したかのような風景となります。
邪魔な木が一切なく、モミジをただただ見続けたい方なら、きっと満足できるはずです。
庭に散ったモミジにも情緒があり、紅葉の終わりがけの時期に拝観するのも良いですね。
夜間拝観も行われるので、日中に訪れることができない方は、ライトアップされた紅葉を見に行くのも良いでしょう。
法姿園の拝観料は、800円です。
2024年の紅葉時期の特別拝観は、11月4日から12月8日までです。
また、ライトアップは、11月10日から24日までです。
妙顕寺
妙覚寺の紅葉を見た後は、南に5分ほど歩き妙顕寺に向かいましょう。
妙覚寺から妙顕寺に行く場合、北側から境内に入るのが早いのですが、南側の大門から境内に入りたいですね。
大門をくぐると、参道脇に多くのカエデが植えられています。
この参道を歩くだけでも秋を感じられます。
また、本堂の周囲にも多くのカエデが植えられており、11月下旬になると境内全体で美しい紅葉を見ることができます。
妙顕寺では、庭園の拝観もできます。
庭園は、四海唱導の庭、光琳曲水の庭、孟宗竹の庭の3つからなり、紅葉がきれいなのは四海唱導の庭です。

妙顕寺
白砂が敷き詰められた四海唱導の庭の東側に多くのカエデが植えられており、西側から庭園を眺めると紅白の見事な景色を楽しめます。
また、四海唱導の庭の南側には勅使門、その後ろに本堂が建ち、庭園越しに豪壮な景色を見ることもできます。
紅葉は光琳曲水の庭でも楽しめます。
孟宗竹の庭は、小さい坪庭で、竹が作り出す緑色の空間が心を穏やかにさせてくれます。
紅葉時期にはライトアップも実施されますよ。
庭園の拝観料は、通常500円ですが、特別拝観時は800円です。
なお、2024年の秋の特別公開は、11月16日から12月8日までで、ライトアップも同期間に実施されます。
妙覚寺も妙顕寺も拝観時間は約30分から1時間です。
京都駅と鞍馬口駅の往復が30分、鞍馬口駅と各お寺への移動が30分、昼食時間を1時間とすると所要時間は約4時間です。
時間に余裕があれば、周辺のお寺や神社も見て廻ると良いでしょう。