9月中旬。
京都市左京区の真如堂に参拝しました。
真如堂は、春の桜と秋の紅葉が有名なお寺ですが、その他の時期にも様々な花を見ることができます。
9月から10月にかけては、萩やスイフヨウなどの秋の花を楽しめますね。
初秋の境内
真如堂には、市バス停「錦林車庫前」から西に5分ほど歩くと到着します。
西側の入り口の前にやって来ました。
参道の南側には、スイフヨウが植えられていますが、まだ花は少な目でした。
スイフヨウは、朝は白色で夜になるにつれて赤色に変化する珍しい花で、夜に赤くなる姿が酒に酔っているようだから酔芙蓉(すいふよう)と名付けられました。
上の写真に写っている赤色のスイフヨウは、昨日の夜に赤くなり、今朝になってしぼんだのでしょうね。
赤門をくぐると駐車場があります。
その駐車場の北側では、ムクゲが咲いていました。
そろそろムクゲは終わりかなと思ったのですが、意外と咲いている花が多かったです。
ムクゲ越しに見上げる三重塔。
緩やかな上り坂となっている参道を東に進むと、萩が現れました。
萩の花は咲いているものの、数が少ないですね。
時期的には、これからもっと多くの花が咲きそうですが、今年は猛暑だったこともあり、もしかすると萩が早く開花し、終わりに近づいているのかもしれません。
手水屋の近くのカエデは、葉が黄色くなりはじめていました。
赤くなっている葉も多いです。
紅葉というのか、太陽の日差しに焼かれたような感じですね。
手水鉢には秋の花が添えられていましたよ。
境内の中央にどっしりと建つ本堂。
それでは本堂にお参りをしましょう。
中に入ってお参りもできますが、今回は外からのお参りで済ませました。
青空の下で見る三重塔は美しいですね。
三重塔の向かい側には茶所があり、その近くのカエデも、赤く色づき始めていましたよ。
この茶所の仏間には、一光善光寺如来のご分身が祀られています。
元禄7年(1694年)の6月下旬から8月30日までの間、善光寺如来の出張御開帳法要が真如堂で行われました。
善光寺如来像は、鎌倉時代から室町時代初期にかけて出開帳のために数体模造されたそうで、その内の1体が真如堂に奉安されたと伝えられています。
当初は、本堂の東側に善光寺如来堂があり、そこに安置されていたのですが、後に建物ごと現在地に遷されています。
ちなみに茶所に祀られている善光寺如来は、黒色をしていることから善光寺黒如来と呼ばれているそうです。
今まで茶所に腰掛けて休憩することはありましたが、中の善光寺黒如来を拝んだことはないですね。
真如堂では、本堂の南側にも多くの萩が植えられていますが、ほとんど花は咲いていませんでした。
萩は、これから9月下旬に見ごろを迎えると思うのですが、もしかしたら見ごろを過ぎているのかもしれません。
なお、真如堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。