5月下旬に京都市東山区の光明院の波心庭を拝観した後、北に3分ほど歩いて東福寺を訪れました。
東福寺は、京都でも屈指の紅葉の名所で、今の時期はカエデの新緑を楽しめます。
また、境内ではサツキも咲く頃なので、カエデの青葉とサツキの赤色の花を一緒に見ることができるのです。
晴天の日の境内
東福寺には、JRまたは京阪電車の東福寺駅から南東に10分も歩けば到着します。
京阪電車の場合は、1駅南の鳥羽街道駅で降りて南側から境内に入るのがおすすめです。
境内南側にある六波羅門前に到着。
この六波羅門は、鎌倉幕府が京都に設置した六波羅探題の遺構と伝えられており、月下門と並び東福寺で最も古い建物とされています。
六波羅門をくぐり境内に入ります。
いつ見ても雄大な三門。
三門は室町時代初期に再建されたもので、足利義持筆の「玅雲閣(みょううんかく)」の扁額がかかっています。
三門の前には、思遠池があり、青空を水面に映していましたよ。
夏になれば、池にたくさんのハスが咲くので、その頃に訪れるのも良いですね。
三門の後ろ側にやって来ました。
人の背よりも高い灯籠が、どっしりと建っています。
こちらは本堂の仏殿です。
昭和9年(1934年)に建立された重層入母屋造の大建築物です。
天井には、堂本印象作の蒼龍図が描かれているので、しっかりと見ておきたいですね。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
ちなみに本堂は、涅槃会(ねはんえ)の日に入ることができますよ。
新緑とサツキ
本堂から東に延びる参道を歩きます。
奥まで進むと最勝金剛院があり、その近くには赤色の葉を付けたカエデがありました。
参道両脇の木々の青葉もきれいで、目の疲れを癒すことができましたよ。
本堂の北西に建つ経蔵付近にやって来ました。
この辺りには、サツキの刈込がたくさんあり、ちょうど見ごろを迎えていました。
東福寺境内には、他にもサツキが植えられていますが、多くが見ごろすぎとなっていました。
私が訪れた日では、経蔵近くのサツキが最も華やかでしたよ。
東福寺の塔頭(たっちゅう)の天得院の入り口付近でも、サツキがきれいに咲いていました。
東福寺に来た時に必ず見ておきたいのが、臥雲橋からの洗玉澗(せんぎょくかん)の景色です。
紅葉の時期は立ち止まってじっくりと見ることはできませんが、初夏は人が少ないので、気が済むまで新緑を眺め続けることができます。
臥雲橋から北に進み、東福寺から出ることにしましょう。
参道の途中に建つ同聚院(どうじゅいん)の新緑も鮮やかで、青空の下で見ると、とても清々しい気分になりましたよ。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。