5月15日に京都御苑内を散策している時、敷地の南西にある閑院宮邸跡(かんいんのみやていあと)に立ち寄りました。
閑院宮邸跡は、拝観料は必要なく、誰でも中に入って様々な展示物を見ることができます。
また、庭園の散策もでき、今の時期は新緑やアヤメを観賞できます。
収納展示室の拝観
閑院宮邸跡へは、地下鉄丸太町駅で下車するのが便利です。
烏丸通側から京都御苑内に入り、少し歩けば閑院宮邸跡の入り口に到着します。
門をくぐると、中央に松が植えられています。
周囲には、サツキもたくさん植えられていて、赤色の花が咲いていました。
サツキは、まだ見ごろには少し早かったですが、3日もすれば花数が増えて華やかになっていそうです。
それでは、玄関から収納展示室の中に入りましょう。
収納展示室内には、京都御苑に関連する様々な展示物が並んでいます。
モニターもあり、京都御苑の歴史や四季の説明を見ることもできますよ。
閑院宮家は、江戸時代の四親王家のひとつで、宝永7年(1710年)に創設されました。
安永8年(1779年)には、閑院宮家出身の光格天皇が皇統を継いでいますね。
明治時代に入ると、宮家が東京に移り、邸宅は華族会館や裁判所等に使用されました。
明治16年(1883年)には宮内省京都支庁が設けられ、屋敷の建て替えも行われています。
また、閑院宮邸跡は、歴史的価値が高いことから、保存のために平成15年(2003年)から平成18年まで3ヶ年をかけて全面的な改修と周辺整備が行われました。
収納展示室の縁側から見る庭園。
初夏らしく、芝生と木々の緑が美しいですね。
こちらは、中庭です。
広い芝生の庭にぽつんと植えられた1本の木。
開放感があって、すがすがしい気分になります。
収納展示室の床は、艶があるので、外の景色が表面に映り込みます。
今は、新緑がきれいな時期ですから床緑を楽しめますよ。
庭園散策
収納展示室を拝観した後は、庭園を散策します。
青色のアヤメが咲いていました。
今年は、アヤメやカキツバタの開花が例年よりも早く、すでに見ごろを終えているところが多いのですが、閑院宮邸跡のアヤメはまだきれいに咲いていましたよ。
庭園の西側は、かつて宮内省所長官舎があったのですが、現在は芝生となっています。
ここの新緑と芝生も美しいですね。
そろそろカエデの葉の緑色が深くなりはじめる時期ですが、閑院宮邸跡のカエデはまだ透明感のある黄緑色を保っています。
梅雨が明ければ、この鮮やかな黄緑色の葉は深緑に変わっていることでしょう。
閑院宮邸跡は、月曜日が休館日ですが、その他の曜日は無料で拝観できます。
京都御苑を観光する場合は、閑院宮邸跡にも、ぜひ立ち寄ってください。