10月上旬に京都市伏見区の宝塔寺に参拝した後、近くの瑞光寺にも訪れました。
瑞光寺は、ほとんど人に知られておらず、訪れるのは地元の方やお墓参りの方くらいです。
境内はとても落ち着きがあり、仕事に疲れた方が参拝すると、ほっと一息つけることでしょう。
萱葺屋根の本堂前のススキ
瑞光寺の最寄り駅は、京阪電車の深草駅です。
駅から南東に向かって民家を抜け、JRの線路を超えると瑞光寺の入り口に到着します。
徒歩約10分ですね。
入り口に建つ山門は萱葺の屋根を載せています。
この萱葺の屋根を見ていると、心が和んできます。
山門をくぐり参道を進み、左に直角に曲がれば正面に本堂が現れます。
本堂も萱葺屋根を載せています。
まるで、人里離れた民家のような姿をしてますね。
本堂は寂音堂と呼ばれており、その言葉の響きが萱葺屋根の建物にピッタリであります。
本堂の前には穂をたくさんつけたススキ。
ススキと一緒に見る本堂は秋らしい情緒を感じます。
それでは、お参りをしましょう。
瑞光寺は、この地にあった極楽寺薬師堂の旧跡です。
応仁の乱(1467年)で荒廃したのですが、明暦元年(1655年)に元政上人が日蓮宗のお寺として再興し、現在の寺名にしたとされています。
本堂に祀られている本尊は釈迦如来座像で、中正院日護上人の作と伝えられており、胎内には法華経1巻と五臓六腑を形作ったものが納められているそうです。
本堂から見るススキ。
この眺めも、小さな草庵といった雰囲気があります。
参道脇に建つ鐘楼。
鐘楼の近くのカエデが紅葉し始めていました。
まだ本格的な紅葉の時期には1ヶ月以上あるのですが、この色づき具合を見ると今年の紅葉時期は早くなりそうな感じです。
しかし、今後の気候によって紅葉時期が早まるか遅れるかが決まるので、10月上旬の状況だけでは判断できないですね。
9月や10月にカエデの葉が色づいていると、今年の紅葉は早まりそうと思ってしまいますが、まだどうなるかわかりませんよ。
鎮守社にもお参りをしておきましょう。
祀られているのは、白龍弁財天と帝釈天王です。
のぼりに白龍銭洗弁財天と書かれていたので金運のご利益がありそうです。
また、帝釈天王は開運のご利益があるとのこと。
鎮守社の近くにある手水鉢。
水は飲めないようですから、口を清めるのはやめておきましょう。
本堂と鎮守社にお参りを済ませたので、そろそろ瑞光寺から出ることに。
これからもっと秋が深まれば、紅葉とススキが秋のもの悲しい雰囲気を境内に作り出してくれそうです。
なお、瑞光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。