6月15日。
京都市東山区の智積院(ちしゃくいん)に参拝してきました。
この日は、毎年恒例の青葉まつりが行われ、名勝庭園が無料で拝観できます。
また、境内では様々な行事が催され、一日中、活気があります。
金堂に参拝
智積院は、京阪電車の七条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
七条通の東の端に建つ総門の前には、青葉まつりの案内が出ていました。
境内への入り口は総門の少し南側にあります。
参道脇では、早いものでキキョウの花が咲き始めていましたよ。
いつもは参拝者が少ない智積院ですが、青葉まつりとあって、この日は多くの人で賑わっています。
参道をまっすぐに進み、大きな金堂の中に入ります。
そして、ご本尊にお参りです。
金堂に祀られているのは、大きな金色の大日如来です。
智積院に参拝した時には、しっかりと拝んでおきたいですね。
金堂からの眺め。
普段は、ここは立ち入り禁止ですから、滅多にこの景色を見れません。
名勝庭園
金堂にお参りを済ませた後は、名勝庭園へ。
利休好みの庭と呼ばれており、中央に大きな池、その後ろに築山が配されています。
智積院の庭園には、サツキの刈込がたくさんあるのですが、残念ながら、この日は花があまり咲いていませんでした。
智積院庭園が完成したのは、延宝2年(1674年)と考えられています。
庭園は、これまでに何度か修理が行われており、昭和20年代の大きな修理から、すでに70年ほど経過しています。
そのため、護岸の緩み、景石の転倒、植栽の遷移、実生木の生長などから、庭園の本来の意図が不明瞭になってきているとか。
ということで、平成20年度(2008年度)から文化庁の補助を受けて庭園の保存修理事業が開始されました。
平成28年度は、大刈込の切り下げが行われるそうです。
大刈込は、都林泉名勝図会や古写真と比較して倍近くの大きさに生長しており、これが原因で庭園が狭く感じるなどの状況が生じているようです。
今回の工事は、庭園本来の姿を取り戻すことを目的としており、6月16日から開始されるとのこと。
したがって、半年程度は刈込表面の青葉が無くなってしまうそうです。
これまでの庭園を鑑賞できるのは、この日が最後となるのでしょうね。
名勝庭園を鑑賞した後は、順路に従い、建物内を拝観します。
白砂が敷き詰められた中庭があったり、室内には美しい襖絵があったり。
講堂の西側の庭は、梅雨らしくしっとりとした姿をしてましたよ。
智積院では、庭園拝観の際、長谷川等伯の障壁画も鑑賞できます。
安土桃山時代の障壁画に興味がある方なら、きっと楽しめるはずですよ。
この後は、金堂裏にアジサイを見に行きました。
なお、智積院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。