4月下旬に京都市左京区の法然院に参拝してきました。
法然院は、哲学の道の1本東側の通り沿いに建つお寺です。
紅葉の名所として知られているお寺なので、初夏にはきれいな新緑を見ることができます。
参道の新緑
法然院は、市バス停「南田町」で下車して徒歩5分ほどの場所に建っています。
地下鉄だと蹴上駅で降りて、北に20分ほど歩く必要があります。
途中、南禅寺や永観堂を見て哲学の道を歩きたい方は、蹴上駅から法然院に向かうのがおすすめです。
法然院の入り口にやってきました。
石段の両脇には、たくさんの木々があり、そして、どの木にも多くの青葉が茂っています。
石段を上り左に曲がって歩いて行くと、茅葺屋根の山門が見えてきます。
この山門が、ひっそりとたたずむ山寺といった感じで趣があるんですよね。
山門をくぐり境内へ。
目の前には、長方形に白砂を固めた白沙段が2つあります。
この白沙段も法然院の名物ですね。
白沙段の間の参道を進みます。
正面には、鮮やかな黄緑色の新緑。
正に初夏の景色であります。
頭上で咲く藤の花
法然院は、浄土真宗の開祖法然が、弟子の住蓮と安楽とともに六時礼賛を勤めた草案です。
境内の北東に建つ本堂には、法然上人と当院中興の祖萬無(まんむ)上人の像が安置されています。
それでは、本堂にお参りです。
本堂の中には入れず、格子戸の前から賽銭を投げ入れて参拝。
すると、中から涼風が流れてきました。
少し気温が高い日だったので、この涼風がとても心地良かったです。
参道の脇には苔が敷き詰められています。
カエデの新緑と一緒に眺めると、上も下も緑色。
池に映る新緑も爽やかであります。
その池のほとりでは、赤色のシャクナゲの花が咲いていました。
そろそろ境内から出ようかと思いながら、何気に視線を上げると、背の高い藤の木の上の方で紫色の花が咲いているのが見えました。
法然院に藤が植えられているなんて、まったく気づきませんでした。
藤が植えられているお寺や神社では、藤棚が設置されていて、細長い藤の花が垂れ下がっていることが多いです。
でも、法然院では藤棚が設けられておらず、自然の姿のままたくさんの花を咲かせていました。
藤棚が設置されているところで見る藤の花もきれいですが、ありのままの姿で咲く藤の花も強い生命力を感じられ、また違った見え方がしますね。
お堂の脇から見る新緑。
カエデの新緑の後ろには、先ほどの藤の花も見えましたよ。
私が法然院に参拝した時は、参拝者が若干多かったです。
外国人旅行者の姿もあり、少しずつ人に知られるようになってきてますね。
なお、法然院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。