4月中旬。
京都市上京区に建つ千本釈迦堂の愛称で親しまれている大報恩寺に参拝してきました。
春の千本釈迦堂は、境内の中央に植えられている枝垂れ桜の阿亀桜(おかめさくら)が美しく咲きます。
阿亀桜の見ごろは4月初旬なので、すでに散ってしまっています。
でも、境内には遅咲きの桜も植えられていることから、4月中旬にお参りしても、きれいな桜を見れます。
咲き始めの普賢象桜
千本釈迦堂へは、市バス停「千本上立売」から西に5分ほど歩くと到着します。
京福電車の北野白梅町駅からだと東に徒歩約10分です。
参道に到着すると、すでに見ごろを終えたソメイヨシノがありました。
まだ花は残っていましたが、華やかさはないですね。
境内に入ります。
本堂の釈迦堂の左前には、普賢象桜(ふげんぞうさくら)が植えられています。
普賢象は遅咲きの桜なので、咲き始めるのはソメイヨシノが散る頃です。
そろそろ見ごろになっているかと思ったのですが、まだ咲き始めて間もないようで3分咲きといった感じでした。
それでも、八重咲きの花なので、少ししか咲いていなくても、割と華やかさがあります。
普賢象は、花の中心から細い葉が2本垂れ下がっていることから、普賢菩薩が乗るゾウの鼻に似ているということで、その名がつきました。
以前から、千本釈迦堂のこの桜は、普賢象なのか松月(しょうげつ)なのかわからなかったのですが、木の近くに「普賢象さくら」と書かれた板があったので普賢象なのでしょう。
でも、松月のように思えるんですよね。
他のところで見る普賢象は葉が茶色です。
一方、松月は葉が緑色。
千本釈迦堂の桜は葉が緑色なので松月のようなのですが、「普賢象さくら」と書かれていたのですから、きっと普賢象のはずです。
釈迦堂の右前には、満開になった八重桜がありました。
後ろのカエデの新緑も鮮やかな黄緑色で美しいです。
この八重桜は背が低いものの、花が枝にびっしりと咲いていました。
ソメイヨシノよりも紅色が濃いですが、比較的淡い色をしています。
こちらは、紅色が濃い関山桜。
普賢象と同じく咲き始めて日が浅いようです。
でも、少し離れた場所から眺めると、たくさんの花が咲いているように見えますね。
関山は、5分咲き程度でした。
関山の近くには、緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)も植えられています。
御衣黄も、まだ見ごろには早い感じです。
緑色の花を咲かせる桜は珍しいので、春に千本釈迦堂にお参りした時にはしっかりと見ておきたいですね。
境内の中央の阿亀桜は、まったく花が残っていませんでした。
この姿を見ると、桜の季節が終わりに近づいているんだなと感じますね。
なお、千本釈迦堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。