3月初旬に京都市上京区の本満にお参りしました。
本満寺は、あまり有名なお寺ではありませんので、ご存知ない方も多いと思います。
でも、境内では四季折々の花が咲くことから、写真愛好家の方たちの姿をちらほらと見ることがありますね。
静かな境内で見る白梅
本満寺の最寄り駅は京阪電車の出町柳駅です。
駅から北西に10分ほど歩けば、寺町通に面した門の前に到着します。
門をくぐって境内に入ると、大きな枝垂れ桜が現れます。
さすがに3月初旬なので、花は咲いていません。
開花するのは3月下旬頃で、見ごろを迎えるのは3月末から4月初旬です。
枝垂れ桜が満開になっても、それほど多くの人は訪れませんが、大きなカメラを持った方を何人か見かけますね。
七面大明神を祀っているお堂の脇では、背の低い白梅が花を咲かせていました。
何度も参拝しているお寺なのですが、白梅に気づいたのは今回が初めてです。
人の背よりも低い梅の木ですから、最近、植えられたのかもしれません。
花の数はそれほど多くありませんでしたが、おそらく、これで満開なのでしょう。
枝先に多くの白い花が付いていますから、近づいて見ると割と華やかですよ。
本満寺の梅の木は、どうやら白梅1本だけのようです。
やがては、枝垂れ桜のように存在感のある大きな木に育つことでしょう。
七面大明神にお参りをしておきましょう。
隣の本堂にも忘れずにお参り。
本満寺は、応永17年(1410年)に今出川新町の近衛道嗣(このえみちつぐ)の邸宅内にその子の日秀が創建したのが始まりです。
日蓮宗のお寺で創建当時は本願満足寺と称していました。
その後、天文法華の乱で焼失し、現在地に再建されました。
徳川吉宗の病気平癒を祈願したことから、徳川家の勅願所ともなったお寺ですから、体調がすぐれない方が本堂にお参りをしておけばご利益を授かれそうですね。
本堂にもお参りを済ませ、白梅も見終えたので本満寺から出ることにします。
境内には、ほとんど人の姿がなく静かに梅の白い花を見ることができましたよ。
京都には、観光客でにぎわう有名な寺院がたくさんありますが、あまり人に知られていないお寺に参拝するのも良いものです。
心静かにお寺にお参りをしたい方は、本満寺に参拝してはいかがでしょうか。
なお、本満寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。