京都御所一般公開2015年秋

毎年、春と秋の2回一般公開が行われる京都御所。

2015年の秋の一般公開は、10月30日から11月3日までです。

私は、京都御所の一般公開に毎回行っており、当然、2015年秋の一般公開も初日の10月30日に行ってきました。

ということで、今回の記事では2015年秋の京都御所一般公開の模様をお伝えします。

宜秋門から紫宸殿まで

京都御所の最寄り駅は、地下鉄丸太町駅もしくは今出川駅です。

どちらからでも、駅を出たら京都御苑の広大な敷地が目の前に現れるので迷うことはありません。

京都御苑の中に入り、京都御所へと向かいます。

一般公開の入り口は、御所の西にある宜秋門です。

宜秋門

宜秋門

門の前で、お巡りさんの手荷物検査を受けた後、拝観案内をもらって宜秋門の中へ。

最初に見るのは、昇殿を許された者の玄関である御車寄(おくるまよせ)です。

ここには、毎回、何かが展示されています。

御車寄の屏風

御車寄の屏風

今回の展示は、座田重就(さいたしげなり)の「春秋花鳥」の屏風です。

秋らしく紅葉した樹木が描かれていますね。

続いては、参内した者の控えの間である諸大夫(しょだいぶ)の間へ向かいます。

諸大夫の間

諸大夫の間

部屋の戸がすべて取り払われており、中の様子がよくわかるようになっていました。

諸大夫の間は、位の高い順に虎の間、鶴の間、桜の間があります。

今回は、鶴の間の写真を載せておきます。

鶴の間

鶴の間

次は、天皇皇后両陛下の玄関である新御車寄(しんみくるまよせ)なのですが、何も展示されていなかったので生け花を見に行くことに。

生け花

生け花

今回の生け花は、どれも明るい色の花が使われており、華やかでしたよ。

御所の南に進みます。

朱色の柱が特徴的なこの門は、承明門(じょうめいもん)です。

承明門

承明門

承明門の柱の間から紫宸殿を覗くように見るのは定番ですね。

承明門越しに見る紫宸殿

承明門越しに見る紫宸殿

御所の東にやってくると、カエデの葉が色付き始めていました。

色付き始めたカエデ

色付き始めたカエデ

例年よりも、色付くのが早いように感じます。

京都の紅葉の見ごろは、例年11月20日頃ですが、この様子だと3日から5日程度早まるかもしれませんね。

そして、紫宸殿の前にやってきました。

紫宸殿

紫宸殿

いつ見ても大きくて迫力のある紫宸殿。

今回は、高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が展示されていました。

高御座と御帳台

高御座と御帳台

向かって左が高御座です。

高御座は、即位の儀式で天皇の御座として用いられるもので、現在の高御座は大正天皇即位式の際に造られたものだとか。

そして、向かって右にあるのが、皇后の御座である御帳台(みちょうだい)です。

こちらも大正天皇即位式の際に造られています。

ちなみに今回の一般公開では、高御座と御帳台のパネル展示もありますよ。

清涼殿から出口まで

紫宸殿を見た後は清涼殿へと向かいます。

清涼殿では人形展示が行われていました。

清涼殿の人形展示

清涼殿の人形展示

この人形展示は、五節舞姫御前試(ごせちのまいひめごぜんのこころみ)です。

五節舞は毎年11月に年中行事である新嘗祭(にいなめさい)と、一代一度の大嘗祭(だいじょうさい)の後に豊明節会(とよのあかりのせちえ)で披露される舞です。

他にも、紫式部・清少納言と五節舞姫の人形展示もありましたよ。

こちらは宜陽殿の威儀者(いぎのもの)・威儀物棒持者(いぎのものほうじしゃ)の人形展示です。

威儀者・威儀物棒持者の人形展示

威儀者・威儀物棒持者の人形展示

威儀者と威儀物棒持者は即位礼当日紫宸殿の儀で紫宸殿南庭に威儀を正して整列していたとのこと。

威儀者は、警備にあたっていたので弓矢を持っていました。

小御所と御学問所(おがくもんじょ)へと向かいます。

2つの建物の前に広がる庭園は、御池庭(おいけにわ)です。

御池庭

御池庭

大きな池の水面には波が立っていません。

ずっと眺めていると、心が落ち着いてきます。

御常御殿(おつねごてん)の近くのカエデも紅葉が進んでいました。

進む紅葉

進む紅葉

御常御殿の前に広がる御内庭(ごないてい)。

御内庭

御内庭

こちらの庭は、緑が多いのが特徴的です。

御常御殿の展示を見た後は、御三間(おみま)へ。

部屋の中の襖絵は、賀茂祭群参図(かもさいぐんさんず)です。

御三間の襖絵

御三間の襖絵

以上で、京都御所の一般公開は終わりです。

出口付近のススキが秋の深まりを感じさせます。

ススキ

ススキ

今回の京都御所一般公開は、いつもより展示が少な目でした。

少々物足りなく感じましたが、その分、短時間で見れるので途中で飽きてしまうことはなさそうでしたよ。