梅雨真っ只中の6月末。
京都市左京区の下鴨神社に参拝してきました。
この時期は、カラッと晴れた日が少なく、どんよりとした雲が空を覆い尽くしている日が多くて、あまり京都観光に出かけようと思わないでしょうが、梅雨だからこそ見れる景色もあるもの。
さすがに雨の日は京都散策をしたくありませんが、曇りの日だと気温が高くないので観光にはむしろ良いですね。
しっとり感のある糺の森
下鴨神社の最寄り駅は、京阪電車の出町柳駅です。
長い参道の入り口には、駅から北に5分ほど歩けば到着します。
下鴨神社の参道は、自然林の糺(ただす)の森の中にあります。
都会の真ん中にこれだけ広い自然林が残っているのは貴重ですね。
曇り空ということもあり、糺の森の中は、しっとりとしていました。
湿度が高いと不快に感じるものですが、糺の森の中にいると、湿気が多くてもあまり不快になりません。
カエデの木にはたくさんの青葉。
日差しがない曇り空の下で見るカエデの青葉は、みずみずしさを感じますね。
長い参道を抜けて下鴨神社の鳥居の前までやってきました。
鳥居をくぐって右に行くと、御手洗(みたらし)があります。
説明書によると、古代から糺の森は、清水の涌く所、鴨川の水源の神地として信仰されてきたとのこと。
室町時代の「諸社根元記」に「浮島の里、直澄(ただす)」と記されており、これが「糺」の語源の一節とも言われています。
御手洗は、祭神の神話伝承にちなむ身形磐座(いわくら)石で、御神水を注ぐ樋は、糺の森のヌシと呼ばれていた樹齢600年のケヤキでできています。
下鴨神社の境内
鳥居からさらに参道を進み楼門へ向かいます。
楼門をくぐると下鴨神社の境内です。
本殿の近くには干支ごとの守り神が祀られている小さな社があるので、まずは自分の干支の守り神にお守りをします。
そして、本殿にお参りです。
神服殿(しんぷくでん)の扉が開いていました。
6月20日から9月30日まで井浦新写真展が開催されており、それで扉が開いていたんですね。
ちなみに神服殿は、夏、冬の御神服を奉製する御殿であったため、その名がつきました。
近世になり、勅使殿または着到殿となり、古来殿内の一室が行幸の玉座となったとか。
古くから御所が災害に遭った時、天皇の臨時の御座所と定められていたそうです。
境内の北東にある御手洗社。
社殿の前にある御手洗池は、土用丑の日が近づくと水量が増えていきます。
下鴨神社の七不思議のひとつで、その様子を形にしたのが、みたらし団子と伝えられています。
御手洗池のほとりでは、早いもので萩の花が咲き始めていましたよ。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。