毎年6月30日に京都の各神社で夏越(なごし)の祓(はらえ)が催されます。
この日は、年明けからの半年間に体についた穢れを祓うためにお参りをする日であります。
ということで、京都市上京区の護王神社に大茅(ち)の輪をくぐりに行ってきました。
新設された石柱
護王神社は、地下手丸太町駅から烏丸通を北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
鳥居の前に到着すると、何か違和感を感じます。
その違和感は、この背の高い石柱ですね。
護王神社と刻まれた上に祭神の和気清麻呂の顔があります。
石柱がまだピカピカなので、きっと建立されて間もないはずと思い、後ろに回ってみると、「平成二十七年六月建立」と刻まれていました。
新しいとは思いましたが、まさか今月に建立されたばかりだったとは。
それはピカピカのはずです。
鳥居をくぐり神門の前には、夏越大祓の案内が立っていました。
「大祓とは、人々が日々の中で知らず知らずの間に犯した過ちや罪・穢れを祓い清める、日本古来よりの伝統的な神事です。茅の輪をくぐり、清らかな心身に返り、この夏を健康で無事に越せるよう願いましょう。」
案内には、このように書いてあります。
それでは、私も茅の輪をくぐって心身を清めましょう。
大茅の輪くぐり
大茅の輪は、神門をくぐった正面に設置されています。
茅の輪をくぐろうかと思ったら、何やら大きな声が聞こえてきます。
どうやら、KBS京都の取材のようです。
アナウンサーの方が、神社の方にいろいろと話を伺っていましたよ。
それでは大茅の輪をくぐります。
茅の輪は、3回くぐります。
1回目は左に抜け、2回目は右に抜け、3回目は左に抜けます。
そして、もう1回茅の輪をくぐり本殿でお参りをします。
護王神社は、足腰の病気平癒にご利益があると伝えられています。
京都を散策するにしても、足腰がしっかりとしていないと、様々な観光名所を巡るのが大変ですからね。
しっかりとお参りをしておきましょう。
本殿の隣には、足腰守神も祀られているので、こちらにもお参りをしておけば、さらなるご利益を授かれそうです。
本殿の右前には、護王大明神と足腰御守の石碑があります。
足形もあり、この上に乗っても良いそうですよ。
手水屋には、イノシシがいます。
イノシシの口から水が流れ出している景色は珍しいですね。
護王神社の境内には、たくさんのイノシシがいます。
その昔、和気清麻呂がイノシシに助けられた伝説から、護王神社はイノシシを霊猪として崇敬しています。
社務所の近くには、たくさんのイノシシが展示されています。
全国から集まってきたイノシシたちでいっぱいです。
こんなにたくさんのイノシシが展示されている神社は、京都市内では護王神社だけですね。
全国ではどうなのでしょうか。
大茅の輪をくぐり、本殿にもお参りを済ませたので、心身が清められたことでしょう。
これで夏を健康に越せそうです。