八坂神社の境内にある刃物神社

京都は歴史の長い都市です。

そのため、京都が発祥という文化や伝統工芸がいくつもあります。

それが京都の魅力でもあり、国内外から多くの観光客の方が訪れる理由でもありますね。

普段、料理で使う包丁のような刃物も実は京都が発祥の地です。

刃物大神を祀る刃物神社

京都は、平安時代から明治維新まで王城の地として栄えてきました。

その間には刀剣を始め刃物の製作に数々の名工が輩出されました。

古都京都は、刃物発祥の地として隆盛を極めてきたのです。

現代の日本では、刀を差して歩いている人はいません。

でも、刃物は家庭だけでなく、工業でも多く使われており、現在も日常生活や経済にとってなくてはならない道具です。

そのような我々の生活に深く関わっている刃物ですから、やはりありがたい存在として、今後も付き合っていかなければなりませんね。

現在、京都市東山区の八坂神社の境内に刃物神社が建っています。

刃物神社

刃物神社

刃物神社の社殿は、八坂神社の本堂の裏側にあります。

八坂神社は、参拝者が非常に多い神社ですが、本堂の裏に回る人は少ないので、刃物神社はそれほど有名ではありません。

むしろ、圧倒的に知らない人の方が多いでしょうね。

刃物神社は、昭和48年(1973年)に刃物神社建設委員会によって建立されました。

祀られているのは、刃物大神です。

社殿の前にある「刃物大神の由来」と刻まれた石碑によると、刃物神社は、祖先の偉業を偲び伝統をうけつぎ、京刃物の真髄を後世につたえるとともに業界の振興と啓蒙を目的として、有志たちによって創建されたそうです。

刃物大神の由来が書かれた石碑の隣には、刃物発祥地の石柱も立っています。

刃物発祥地の石柱

刃物発祥地の石柱

社殿の後ろには、大きな岩が置かれています。

岩の中央には、「刃物大神」と刻まれていますね。

刃物大神と刻まれた岩

刃物大神と刻まれた岩

これだけ大きな岩を見つけるのも大変だったでしょうし、八坂神社まで運ぶのも苦労したことでしょう。

刃物は、現代人の生活に欠かせない道具ですから、その発展に寄与してきた人々に感謝しなければなりませんね。

もしも、包丁がなければ、野菜も肉も切ることができません。

だから、美味しい料理を食べることもできないでしょう。

京料理だけでなく、日本全国の郷土料理が今も受け継がれてきている背景には、包丁などの様々な刃物の存在があったはずです。

毎日、何気なく使っている包丁にも感謝しましょう。

なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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