京都府八幡市の男山に鎮座する石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は、その名の通り、清らかな水が湧き出ることで知られています。
神社の起源は、男山山中から湧き出る清泉を神として祀ったことと伝えられており、貞観年間(859-876年)に奈良大安寺の行教が、宇佐八幡神を勧請(かんじょう)し、石清水八幡宮と称するようになりました。
男山中腹に建つ石清水社
石清水八幡宮へは、京阪八幡市駅からケーブルに乗車して男山山上に行くのが便利ですが、当宮の名の由来となった石清水が湧き出る地に行くなら参道を歩いて登った方が良いでしょう。
石清水が湧き出る辺りには、摂社の石清水社があります。
場所は男山の中腹で、表参道と裏参道の間にある山道沿いです。
石清水社の起源は、石清水八幡宮の創建以前にさかのぼるということですから、かなり長い歴史を持っています。
ちなみに鳥居は、寛永12年(1636年)に京都所司代の板倉重宗が寄進したものだとか。
鳥居をくぐると、正面に石清水井があります。
この井戸で水を汲めそうに思えますが、見た感じだと取水できないようです。
お賽銭などを井戸に投げ入れるのも禁止です。
こちらが石清水社の本殿です。
祭神として天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)を祀っています。
摂社にしては、立派な社殿です。
石清水八幡宮の起源とされる石清水が湧き出る場所なので、このような立派な社殿にしたのでしょうか。
さて、石清水の入手方法ですが、こちらは石清水八幡宮の社務所で授かることができます。
300ml入りで初穂料は500円です。
ご祈祷を受けた際にもいただくことができますが、祈祷料が1万円ほどかかりますから、御神水だけ授かった方が安上がりです。
とは言え、300mlで500円ですから、かなり高価な御神水です。
授かった御神水は、まだ飲んでいません。
もったいなくて、そうそうすぐには口をつけれないですね。
箱の裏を見ると、石清水八幡宮の御神水は、採水地が熊本県上益城郡御船町となっていました。
製造元も同町にある丸富産業株式会社となっています。
これは一体どういうことかと思い、箱の裏の説明を読んでみると、以下の記載がありました。
この脈々といきづく霊験あらたかな霊水「石清水」に八幡大神様と御縁深き九州・阿蘇の名水を合わせ特別に調整しご祈祷申し上げ、御神水としてお頒ちいたします。
どうやら、男山の石清水だけが入っているのではないようですね。
採水地が熊本県となっているので、石清水よりも阿蘇の名水の割合が多いのでしょう。
そう考えると、石清水だけで300mlを授かろうと思うと、さらに多くの初穂料を納める必要がありそうです。
これだけ高価な御神水ですから、やはり、そう簡単には飲めません。
しばらくは、厄除のお札の前にお供えしておくことにしましょう。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。