5月中旬に京都市中京区の下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)に参拝してきました。
下御霊神社は、非業の死を遂げた人々の怨霊を祀っている神社です。
怨霊と聞くと何か恐ろしいような感じですが、神社に祀ったことで御霊となり、災いから人々を守ってくれています。
なので、怖いということはないんですね。
そろそろ境内の木々にたくさんの青葉がついている頃。
きっと初夏らしい景色になっていることでしょう。
拝殿に奉納された品々
下御霊神社は、京阪神宮丸太町駅から西に5分ほど歩いた辺りに建っています。
地下鉄丸太町駅からだと東に徒歩約10分といったところですね。
鳥居の前に到着。
鳥居の後ろに建つ神門をくぐって境内に入ります。
境内中央の拝殿には、お酒など様々な品が奉納されていました。
どうやらお祭りのために奉納されているようですね。
下御霊神社では、5月1日に神幸祭が催されます。
神幸祭では、鳳輦(ほうれん)や神輿が区域を練り歩きます。
また、23日には宵宮、24日には還幸際も行われます。
拝殿には子供神輿もありました。
子供神輿は23日の宵宮で登場するそうですよ。
なお、拝殿は5月1日から還幸祭までの期間、夕方から閉門までライトアップされています。
本殿脇のカエデの木には、新緑がたくさんついていました。
本殿にも忘れずにお参りをしておきましょう。
これで、御霊が災いを退けてくれるはずです。
境内は、初夏らしく青葉が目立ちます。
末社の天満宮前の梅の木にも深緑の葉が付いていますね。
梅の木に近寄ってみると、枝の所々で実が成っていました。
この梅の実は、何かの行事で使ったりするのでしょうか。
梅干しにして参拝者に配れば喜ばれそうですね。
稲荷社の鳥居が新調されてピカピカ。
どうやら5月上旬に建て替えられたようです。
ちなみに建て替えは約30年ぶりとのこと。
神門の近くには神輿が置かれていました。
還幸祭のときは、この神輿が町を練り歩くのでしょうね。
初夏の下御霊神社の境内は、人が少なかったですが、お祭り気分を楽しむことができましたよ。
神幸祭や還幸祭といった行事が毎年行われることで文化が継承されていくんですね。
京都が京都らしさをいつまでも保っているのは、地元の人々に支えられて、こういった行事が続いているからなのでしょう。
なお、下御霊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。