観光客が少ない冬の南禅寺

1月下旬に京都市左京区の南禅寺にお参りしてきました。

南禅寺は、春の桜の時期、秋の紅葉の時期になるとたくさんの観光客の方が押し寄せます。

京都でも人気の観光名所と言えるでしょう。

でも、冬になると、春や秋の賑わいが嘘のように人が少なくなります。

冬色の境内

南禅寺は、地下鉄蹴上駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。

入口の総門に到着。

総門

総門

予想通り、人の姿がまばらです。

観光バスも1台も止まっていませんね。

総門をくぐり境内へ。

参道の奥に見えるのは三門です。

参道

参道

参道の両脇にはカエデや桜の木が植えられていますが、冬は枝しかなく三門が見やすいですね。

おまけに観光客の方の姿もほとんどありません。

これぞ、冬の京都観光の魅力であります。

三門の近くまでやってきました。

三門

三門

いつ見ても雄大な姿をしています。

大きな大きな三門を支えているのが、下の写真に写っている太い柱。

三門の太い柱

三門の太い柱

これだけ太い木を見つけるのも大変でしょうね。

三門から南禅寺の塔頭(たっちゅう)の天授庵を眺めると屋根が茶色になっていました。

天授庵

天授庵

屋根の吹き替えを行っているのでしょうか。

ちなみに天授庵は紅葉がとても美しいです。一度は秋に訪れたい紅葉名所ですね

三門の後ろには苔のじゅうたんが広がっています。

その苔のじゅうたんには、たくさんのカエデが植えられており、秋には真っ赤なモミジを見れます。

でも、冬はカエデの木は枝だけとなっています。

苔と山門

苔と山門

そのおかげで三門が見やすくなっています。

三門の後ろの参道をまっすぐに進むと法堂(はっとう)が建っています。

法堂

法堂

法堂は、普段は中に入れません。

なので、外観を軽く見るだけという人が多いのですが、中の様子もしっかりと見ておきたいですね。

法堂の天井には蟠龍図が描かれています。

扉の隙間から覗くことができますので、大きな龍の姿を見上げてください。

境内の南にある水路閣。

水路閣

水路閣

和風の建物が並ぶ境内に突如、洋風の建造物が現れるのに違和感を覚える人もいらっしゃるでしょう。

でも、何度も南禅寺に参拝していると、見慣れてしまって何とも思わなくなるんですよね。

水路閣の近くに置かれた波氣都歌の石碑。

波氣都歌の碑

波氣都歌の碑

この石碑の前に刷毛塚保存委員会と京都表具協同組合による説明書が立っています。

刷毛(はけ)の起源は千数百年前と言われており、絵画、染表具、塗、その他多くの工人の製作の用具として使われ現在にいたってます。

その毛は動物の活毛を利用しているが故に回向して刷毛の恩恵に感謝の念を捧げ、毎年8月1日を供養の日に定めているそうです。

方丈庭園の入り口。

方丈庭園入口

方丈庭園入口

方丈の南には枯山水庭園が広がっています。

白砂が主体となっている庭なので、どの季節に鑑賞しても大きな変化がありません。

四季折々の景色を楽しみたいという方には物足りないかもしれませんが、一年中ほぼ同じ景色を見れるのが枯山水庭園の魅力ではないでしょうか。

なお、今回は方丈庭園を拝観しませんでした。

冬の南禅寺境内は本当に人が少ないです。

観光客が大勢いると落ち着かないという方は、冬に南禅寺に参拝してはいかがでしょうか。

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